ホンダが2022年4月に発表した「四輪電動ビジネスの取り組みについて」では、EV計画を中長期的に強化していく方針が明かされました。
　
　計画では、車名は示されないものの投入予定の新型EVについて具体的に示されたほか、ホンダ不変のスポーツマインドを持つ「フラッグシップ」モデルも投入すると言います。一体どのようなモデルになるのでしょうか。

　ホンダは現在、2050年までにカーボンニュートラルを目指すために電動化戦略を加速させており、2040年までにEV・FCEVの販売をグローバルで100％とすることを計画しています。

　四輪電動ビジネスの取り組みについての発表では、2030年までにグローバルで30車種を展開するとしており、商用軽EVから高付加価値EVまで、ラインナップの幅広い拡張を目指すことを明言しました。

　同時に、スポーツモデルの投入を強調し、「スペシャリティ」と「フラッグシップ」の2タイプをグローバルで投入することも明らかにしています。

　このとき、スペシャリティとフラッグシップの両モデルとされるティザー画像も公開されました。

　ファストバックスタイルの流麗なボディを持つモデルのほか、極めて低い車高にフロントからリアまでなだらかな曲線を用いたボディ、独特なクォーター部の処理など、かつての「NSX」を彷彿とさせるモデルの存在があらわになりました。

　さらに、2023年8月に米国で開催された「モントレー・カー・ウィーク」では、コンセプトスタディモデル「Acura Electric Vision Design Study（以下、アキュラエレクトリックビジョン）」が披露されました。

　当初のティザー画像にも類似するレーシングマシンのようなデザインを採用したほか、「次世代ハイパフォーマンス・スポーツEVデザインの方向性を示す」と説明されていることから、投入予定のフラッグシップモデルなのではないかと言われています。

　また、デザインだけでなく、アキュラブランドのスポーツカーという点においては、2世代続いたかつてのミッドシップスポーツカー「NSX」と共通しており、もし市販化が実現すればNSXの再来だとにわかに話題になっています。

　2024年2月現在、このフラッグシップモデルについて、具体的な車名や登場時期といった情報は当初からアップデートされておらず続報はありませんが、「和製スーパーカー」とも呼ばれたNSXの後継ともなれば、大いに期待したいクルマです。

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　その一方、2023年10月開催の第1回「ジャパンモビリティショー2024」で世界初公開された新型「プレリュード コンセプト」が、当初のスペシャリティモデルであったことが判明しています。

　一世を風靡したかつての名車の復活ともあって、ますますフラッグシップモデルがどのような姿になるのか、注目されるところです。