ニッサン新型「軽商用バン」で「車中泊」可能!? アンダー300万円で2人乗り! 「ちょいレトロ」な“最新”仕様にアウトドア派も期待大
日産は近年需要が高まる軽商用バンのEV(電気自動車)モデルとして、新型「クリッパーEV」を2024年2月12日より発売しました。アウトドアで電気が使えるとあって、車中泊ユーザーにとっても注目されます。
床下にバッテリーを搭載しガソリンモデル同等の広い荷室を確保
日産は2024年2月12日、新型 軽商用BEV(バッテリーEV:電気自動車)バン「クリッパーEV」を発売しました。
大容量バッテリーを活用できる給電機能も設定されることから、アウトドアユーザーからも注目の存在となっています。
新型クリッパーEVは、近年高まりをみせる「軽商用EV(電気自動車)」需要を受け、アライアンスを組む三菱自動車工業(以下、三菱)からOEM供給を受けた「ミニキャブEV」をベースに販売するモデルです。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1915mm。スタイリングは、ちょっとレトロな印象のスクエアなフォルムを特徴とします。
バッテリー容量は20kWhで、航続距離は最大180km(WLTCモード)を達成します。
急速充電を使用した場合、約42分でバッテリー80%まで充電ができ、普通充電では約7.5時間で満充電となります。
床下中央にバッテリーを搭載し低重心化を図り、乗り心地のよさと操縦安定性を確保するとともに、通常の軽商用バンと同等の最大積載量350kgを確保した大容量荷室を両立させています。
また、モーター駆動のEVならではの力強い走りで、重い荷物も軽快に運ぶことが可能なほか、通常のガソリンモデルに比べ走行時や起動・停車時の高い静粛性も特徴です。
グレードは3タイプで、2シーター(2人乗り)、4シーター(4人乗り)の2バリエーションを用意し、2シーターにはスライドドアガラスとリアクォ―ターガラスが両側ともにパネル仕様とした「ルートバン」もラインナップします。
装備面では、視認性の高いデジタル表示のスピードメーターを採用するほか、Type AおよびType Cの充電用USBポートも設定します。
加えて、メーカーオプションでアクセサリーコンセント(AC100V/最大1500W)も用意され、比較的消費電力の大きな電化製品などの利用も可能となります。
なお、キーレスエントリーシステムについているプレ空調スターター機能を使用することで、急速充電中、もしくは普通充電中に、乗車前に車外から車内の空調機能をオンにすることが可能です。
そのほか、インテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)をはじめ、車線逸脱警報(LDW)、ハイビームアシスト、踏み間違い防止アシスト(前進のみ)といった先進運転支援機能も備え、高い安全性を確保します。
このように、通常の軽バン同様の使い勝手や広い荷室に加え、コンセントによる給電機能も備えた新型クリッパーEVは、都市部での配送業といった商業用途に加え、個人ユーザーの利用も想定されます。
なかでも、アウトドアでの利用は可能性が広がるジャンルといえます。
給電設備のないキャンプ場や駐車場での車中泊時、携帯電話を充電したり、湯沸かし器やホットプレートといった調理家電を稼働できるのは大きな利点といえます。
なお新型クリッパーEVの荷台は2シーターモデルの場合で、前席を倒さずに荷室長1830mm、荷室幅1370mm、荷室高1230mmのフラットな床面とほぼスクエアな空間が確保されます。
ちなみに、国土交通省が示すキャンピングカーの構造要件によると、大人1名の就寝には長さ1.8m以上、幅0.5m以上の連続した平面が必要だと定義しており、大人2名の就寝が可能な空間であることがわかります。
キャンピングカー登録は他にも炊事設備などが揃わないと出来ませんが、単に旅先で車中泊する分には軽4ナンバーのままで問題はありません。
前述の通り調理家電などが使えれば、手軽に気ままな車中泊旅が楽しめそうです。
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新型クリッパーEVの販売価格(消費税込み)は、ルートバン(2人乗り)が286万5500円、2シーターが291万2800円、4シーターが292万500円です。
自家用車用途は「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」、事業用車用途は「脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金」の対象となります。
なおボディカラーは、全グレードにホワイトソリッドを、4シーターにはホワイトソリッドとスターリングシルバーの2色を設定します。
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