安さが魅力!? 「修復歴あり」の中古車って大丈夫? 「買っちゃダメ!」な車両の見分け方とは?

中古車サイトで「安い順」にソートすると、「修復歴あり」の車両がヒットすることがあります。この修復歴ありとは、どのような車両なのでしょうか。また、購入しても良いのでしょうか。

「修復歴あり」の中古車ってどんなもの?

 中古車の購入を検討する際、まずは中古車の検索サイトで車両をチェックしてみる人が多いでしょう。
 
 そして、お目当ての車両を検索して、「安い順」に並べ替えてみると、「修復歴あり」の車両が表示されることがあります。

「修復歴あり」の中古車ってどうなの?
「修復歴あり」の中古車ってどうなの?

「修復歴なし」の車両に比べ、修復歴ありのものは安い価格で販売されているかもしれませんが、何らかのトラブルがあるのではないかと不安になるかと思います。

 修復歴ありの中古車とは、どのようなものなのでしょうか。

 都内中古車販売店のスタッフT氏と、現役整備士のF氏に注意点などを聞いてみました。

 一般財団法人 日本自動車査定協会が明示する修復歴判断基準によると、修復歴ありとは「フロントクロスメンバー」「ラジエーターコアサポート」「フロントインサイドパネル」「フレーム」「ダッシュパネル」「ルームフロアパネル」「ピラー(A/B/C)」「ルーフパネル」「トランクフロアパネル」に該当する骨格部位に損傷があるもの、または修復・交換されたものが認定されるとのことです。

 ちなみに、これには隣接する骨格部位と溶接されていることも重要で、ネジ止め部分は骨格部分とはなりません。そのため、擦ってしまったバンパーの交換やドアの開閉でぶつけてドア自体を交換した程度は修復歴ありには該当しないことになります。

 一方で、派手なアメリカンカスタムなどで見かける「スーサイドドア(観音開きドア)」や「ガルウイング化」などはピラー部分に加工を施すため、カスタムした時点で修復歴ありの扱いになります。

 では、中古車販売店として修復歴ありはどのように扱われているのでしょうか。都内の中古車販売店のスタッフT氏に話を聞いてみました。

「弊社で扱う中古車は、基本的に修復歴なしのみとなっています。ただし、非常に希少で流通量が少ない車種や、カスタム用のベース車両、お客さまのリクエストや予算に応じて、ごく稀に修復歴ありの中古車を取り扱うこともあります。

 ただその場合も、状態を弊社のメカニックが確認し、修復の程度や損傷箇所が走行に影響のない箇所なのか、総合的に判断してから仕入れるようにしています」

 修復歴ありのクルマは、その素性(整備状況)や修復した箇所とどんな修復を施したのかが分かる車両であれば、購入する価値は十分にあるのだそうです。

「ただし、修復歴ありと記載してあるクルマをチェックすると、記載箇所以外にも雑に修復されている例が見つかることがあります。つまり複数の箇所にわたっても修復が必要な衝撃を受けた車両ということです。

 また修復箇所によっては内張を剥がさないと確認できないようなものもあります。

 特にスポーツカーは大事故にあった修復歴あり車両も多く、そういったハズレを引いてしまうと、修復してもなかなか元には戻らないかもしれません」(中古車販売店スタッフT氏)

「一方で、FF(前輪駆動車)などは、追突事故によって後部を修復してあっても、駆動系に大きな影響が出ていない場合、かなりお買い得になることもあります。

 要は修復歴ありでもしっかり記録簿などで修復した内容が分かれば、その内容を踏まえて購入後に新たに対策を採ることもできると思います」(中古車販売店スタッフT氏)

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