「うっかり車検切れ」なぜ起こる?「無車検車」でやってはいけないNG行為がある!? 「車検再取得」の方法は?
中古車で「ユーザー車検」はやめておいた方がイイ!?
継続車検の場合は、基本的に支払う税金は一律で、自動車税、自賠責保険料、印紙代の、いわゆる法定諸費用です。ただし印紙代は、依頼したショップや販売店などが「指定整備工場」か「認証整備工場」かで500円の差額が生じます。

さらに中古車の場合は、車検検査費用と整備費用が加算されるのが一般的のようです。どんな内容を検査するのでしょうか。
「車検検査では、足回りや灯火類などが正常に作動するかを調べる外回り検査、まっすぐ走れる状態かを調べるサイドスリップ検査、ブレーキ検査やスピードメーター検査、ヘッドライトの光軸が適合しているかの検査、テスターを用いた排出ガス検査、オイル漏れやナットの緩みなどがないかの下回り検査などがあります。
ここで車検に適合する基準を満たしているかを検査しますが、車検前に基準に適合していない箇所を修復・修理するのが整備費用になります」(中古車店 K店長)
K店長いわく、新車の継続車検とは違い、中古車は消耗パーツの交換だけでなく経年劣化で追加整備費用がかかることも多いとのこと。しかしクルマをより良いコンディションで走り続けるためにも、整備費用はあまりケチらないほうが良さそうです。
「新車と違い、やはり経年劣化による傷みは見えないところにもあるのが中古車です。新車よりも安く購入できる代わりに、コンディションは悪化しています。
なので、その後のメンテナンスは新車以上にかけていただければ長く安心して走行できるようになると思います。
油脂類の交換、バッテリーやタイヤの交換などに加え、早めに不具合箇所を修理しておけば出費の総額も抑えられるでしょう。
安価なユーザー車検も悪くないのですが、整備が不十分な場合もありますので、できればしっかりした技術を持ったプロに事前検査・整備してもらうほうが、次の車検有効期間である2年間をより安全に楽しく過ごせると思います」(中古車店 K店長)
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。






















