三菱の最強「爆速スポーツカー」が凄い! 「フルタイム4WD×ツインターボ」でハイテク武装! ド迫力の「超ワイドボディ」で登場したモデルとは

速いけど重すぎた…!?

 そんなGTOは「運転しやすい4WDスポーツカー」を目指していたこともあり、先述のような最新技術・機能にくわえてABSやECSといった電子デバイスを用いることで、走行性能や操作性能を高めているのが特徴。

 しかし、当時のユーザーから下された評価は「速いけど曲がらない、重い」でした。

三菱「GTO」
三菱「GTO」

 車重が重くなりがちな4WDモデルというだけでなく、全幅1840mmと当時のスポーツカーとしてはボディが大きく、最新の機構をふんだんに盛り込んだため、最も軽いNAモデルでも車重は1640kgとかなりの重量級。

 ツインターボエンジン搭載モデルに至っては1700kgもあり、これはライバルのNSXやR32型スカイラインGT-Rと比べて300kg近く重い値です。

 その結果、加速は速く直線は安定して走れるものの、コーナリングが難しいクルマと評されるようになったのです。

 このようにして出足からライバルの後塵を拝したGTOは、巻き返しを図るため何度もマイナーチェンジを繰り返し改善を図りますが、一度定着した評価を覆すには至らず、さらに1990年代後半からスポーツカー市場が低迷したこともあり、2001年に販売終了となりました。

 ちなみにGTOは、海外では三菱「3000GT」という名前で販売され、ドラッグカー用にカスタマイズされるなど人気を誇ります。

 また、クライスラー社へのOEM供給も行われ、ダッジブランドで「ステルス」という名前でも販売されました。

※ ※ ※

 国産スーパースポーツカー市場に真っ向勝負を挑んだハイテクスポーツカーGTO。

 現役時はライバルほどの人気を得ることはできませんでしたが、その“直線番長”っぷりは他のスポーツカーを凌ぎ、目を見張るものでした。

 近年ではスポーツカー市場の盛り上がりから、三菱ファンを中心に「復活して欲しい」という声も出ておりますが、これを三菱がどのように受け止めるのか、今後の展開に注目です。

【画像】カッコいい! これが三菱の最強スポーツカー「GTO」です(27枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー