片手ハンドルで「キメ顔」! 実はめちゃ「カッコ悪い」運転だった!? しかも「重大事故の原因」にも! 正しい運転「姿勢」とは
寝そべったような姿勢をしながら、片手ハンドルで走るドライバーは、もしかすると「カッコいい」と勘違いしているのかもしれませんが、これは非常に危険な運転スタイルです。どのように直したら良いのでしょうか。
「命の危険」すらある「間違った運転姿勢」とは
シートの背もたれを倒し、片方の腕だけ真っ直ぐに伸ばしながら「ダラッ」とハンドルを握るドライバーを見かけることがあります。
本人はカッコ良く「キメて」いるつもりかもしれませんが、実は非常に危険な運転姿勢といえます。
街中を走るクルマのドライバーのなかには、片手で運転していたり、ハンドルを握ることなく手のひらだけで回していたり、なかには、寝そべっているような姿勢で運転をしているドライバーを見かけます。
片手で十分、手のひらで回すほうが楽チン、まっすぐ座るなんてカッコ悪い…… などと思っているのかもしれませんが、これらはみな非常に危険な行為です。
運転時の姿勢について、自動車開発テストドライバーであり、ドライビングレッスンの講師も務めるA氏は次のように警鐘を鳴らします。
「(寝そべった姿で運転しているドライバーは)ひとことでいえば『危ないな』って思います。
その人の命が、です。
なぜなら、あの体勢では万が一の緊急回避行動がとれません。
高速走行時、急な渋滞や路上の障害物があっても回避できずぶつかってしまいますし、エアバッグやシート(ヘッドレスト)だってうまく機能しないので、衝突事故を起こしたら身体を壊す原因になってしまいます」
寝そべった姿では、正しくドライビングポジションをとったときと比べて、シートが身体を支えることができず、視界も狭まります。
またブレーキの踏力が足りなくなることも考えられるため、緊急回避行動がとれない、もしくは遅れてしまう可能性があるのです。
公道における「運転が上手い」とは、アクセルやブレーキの踏み方やハンドルの切り方などのことではなく、周囲の交通がよく見えていて、それらに配慮できる気遣いや、次にどのような状況となるか予測できる力、また、考えられるリスクをよく理解して、とっさに対応できるようにしておく自己管理力のことではないでしょうか。
そう考えると、寝そべった姿で運転していたり、片手運転や手のひらだけでハンドルを回したりする行為は、クルマの運転を正しく理解せず、リスクに対する認識の甘い、未熟(要するに下手)なドライバーだといわざるを得ないのです。
ちなみに、元自動車メーカー開発エンジニアは次のように証言します。
「正しいドライビングポジションは、シートに深く腰かけた状態で、ブレーキを奥まで踏み込める位置にシートの前後位置を合わせ、ステアリングホイールを9時15分で握ったまま180度回した状態でも、上にくる腕の肘が伸び切らないよう角度にシートバックを調節するのが良いでしょう」
窮屈に感じるかもしれませんが、安全面や疲れにくさなど考えるとこのほうが良いそうです。
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カイロプラクティックの先生によると、正しいドライビングポジションは、長距離ドライブでの腰痛対策にも効果的だそう。
前述の正しいドライビングポジションをしっかり実践しながら、安全で快適なカーライフを実現しましょう。
最近の運転姿勢
①シ-トバック必要以上に倒し②右手のみでハンドル上方をつかむ③左手は肘掛に乗せ肘から曲げ下方を天天井側に向け④体は助手席側にやや倒して
おもろいよ。。ミニバン特有の乗り方みたい。