運転中「おにぎりパクパク」で罰金9000円!? “うっかりスマホ”だけじゃない! 「ドライブ中の危険行為」の恐ろしい厳罰
運転中のスマホ操作が厳しい罰則の対象になることは、今や常識となっています。しかし、私たちが日常生活の延長線上で何気なく行っている行為が法律違反とみなされるリスクは、あまり意識されていません。
運転中「おにぎりパクパク」で罰金9000円!?
日常の運転において、スマートフォン(スマホ)の画面を見つめたり通話したりする行為が厳しい罰則の対象になることは、今や多くのドライバーに広く浸透しています。
しかし、手元で操作する通信機器以外にも、私たちが日常生活の延長線上で何気なく行っている行為が、警察による取り締まりの対象となり、法律違反とみなされるリスクがあることはあまり意識されていません。
その代表的な例が、運転中に「おにぎりやパンを食べる行為」や、車内で「お化粧をする行為」です。
これらは一見すると個人の自由な行動に思えるかもしれませんが、クルマを動かしている最中においては、重大な危険をはらんだドライバーの過失として扱われるケースがあります。
まず、小腹を満たすために運転をしながらおにぎりなどを口に運ぶ行為について、法律上の観点から解説します。

道路交通法には運転中の食事を全面的に禁止する直接的な文言は存在しません。
そのため、おにぎりを食べること自体がただちに違法行為となるわけではありませんが、問題視されるのはその時の運転の状態です。
食べ物を片手に持ちながら運転すると、当然ながらハンドルやシフトレバーの操作は片手で行わざるを得なくなります。
さらに、おにぎりの具材がこぼれそうになったり、包み紙を剥がそうとしたりする瞬間に、ドライバーの意識や視線は前方から完全に逸れてしまうことが少なくありません。
道路交通法第70条では、ドライバーに対して車両の装置を確実に操作し、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならないという極めて重要なルールを定めており、これが安全運転義務と呼ばれるものです。
もし片手でおにぎりを食べながら運転している最中に、急な飛び出しなどの危険に遭遇し、適切なハンドル操作や急ブレーキの対応が遅れたと判断された場合、この安全運転義務を怠ったとみなされます。
この違反が適用された場合、普通車であれば違反点数2点、反則金9000円というペナルティが科されることになります。
たとえ事故に至らなくても、警察官がその運転状況を客観的に見て危険であると認識すれば、その場で検挙される可能性は十分にあります。
次に、車内での身だしなみや化粧を行う行為についても、同様に厳しい法的な判断が下される可能性が高くなります。
朝の通勤時間帯など、慌ただしいスケジュールの中で移動時間を有効活用しようと、運転席で化粧直しやメイクを行う人が見られますが、これは食事以上に前方の注視を怠るリスクが跳ね上がります。
サンバイザーの裏側にあるミラーや手鏡を覗き込みながらメイクをする行為は、ドライバーの視線が道路ではなく完全に自分の顔へと向いてしまいます。
たとえ一瞬のつもりであっても、時速40キロで走行している自動車はわずか数秒で数十メートルも進んでしまうため、その間に前方の車両が急停止したり、歩行者が横断を始めたりしても気づくことができません。
化粧の最中は両手、あるいは片手が化粧品や道具で塞がれるため、とっさの危険回避が不可能になるのは言うまでもありません。
走行中は当然のことながら、信号待ちで停止している間であっても、化粧に夢中になるあまり青信号への切り替えに気づかず、後続車への迷惑や追突事故を誘発する引き金になり得ます。
このような状態もまた、前方への注意力が著しく散漫になっているとみなされ、前述した安全運転義務違反の対象となります。
さらに、各都道府県の公安委員会が定めている独自の道路交通法施行規則において、運転者の注意力を著しく阻害するような物品の保持や行為をより具体的に制限している地域もあります。
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このように、スマホのように保持しているだけで違反となる明確な基準がないからといって、おにぎりの食事や化粧が許されているわけでは決してありません。
クルマの運転は、常に周囲の交通状況を把握し、一瞬の油断も許されない高い集中力が求められる作業です。
「これくらいなら大丈夫だろう」という安易な自己判断が、周囲のドライバーや歩行者を危険にさらすだけでなく、自身の免許や社会的な信用を一瞬で失う重大な事態を招きかねません。
時間に追われている場合であっても、食事や化粧は車を動かす前に行うか、あるいは安全な駐車場やパーキングエリアに車両を完全に停車させてから済ませるのが、クルマを扱う者に求められる最低限の鉄則なのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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