TOYOTA GAZOO Racing（TGR）は、「東京オートサロン2024」で新型「GRヤリス」を世界初披露しました。
　
　GRヤリスは、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を通して生まれた、TGRのクルマづくりの象徴となるモデルです。

　2020年9月の発売開始以降、TGRはGRヤリスを用いて様々なモータースポーツへ参戦しており、そこから得られた知見をもとに、改善を重ねてGRヤリスを鍛えてきました。

　そして今回、「より多くの方に走る楽しさを提供し、モータースポーツの裾野を広げたい」とのモリゾウ（トヨタ会長の豊田章男氏）の想いの下、GRヤリスの特徴である「1.6リッター直列3気筒ターボエンジン×4輪駆動」を楽しみつくすための8速AT「GR-DAT」を新たに開発しました。

　さらに、内外装も変更され、プロドライバーとともに視認性と操作性を磨き上げた専用コックピットやモータースポーツ現場の声を反映したエクステリアを採用。

　加えて、1.6リッターターボエンジンにも手が加えられ、モータースポーツでの戦闘力向上を目指し、エンジン出力は200kw（272馬力）から224kw（304馬力）へ、トルクを370N･m（37.7kgf／m）から400N･m（40.8kgf／m）へ向上させるなど、多岐にわたって進化を遂げています。

　これまで以上に戦闘力が高まった新型GRヤリスですが、オプション設定されるサイドブレーキに注目が集まっています。

　GRヤリスの競技ベース用モデル「RC」のオプションとして、「縦引きパーキングブレーキ」を新設。

　縦引きパーキングブレーキはラリーで用いられるものですが、市販車に搭載されたことがSNSで話題になっています。

　トヨタは、モータースポーツ参戦を考慮して設定したと説明しており、標準の位置に対して車両前方へレバーを移動することで、ステアリングとの距離を近づけて素早い操作を可能にしました。

　また、角度を立てることで引きやすさを向上し、操作時の負担を軽減しています。

　SNSでは、「新しいGRヤリスの情報で一番テンション上がったのはこれでしょ」「これはモータースポーツ好きの心くすぐるよね」「新しいGRヤリスのパーキングブレーキすごいな。本当にラリーカーじゃん」など、賞賛する声が集まっています。

「これを用意しようと考えたトヨタ（GR）の人たちはぶっ飛んでいる(←最上級の賛辞)」「メーカーが作るスポーツカーで、しかも純正でこれ用意しちゃうのか…」「新型ヤリス、メーターといいオプションの縦置きハンドブレーキといい、狂ってんなぁ(褒め言葉)」「アンチラグも搭載して、オプションで縦引きパーキングブレーキとか、完全に変態の領域だわ」など、オプションではあるものの、メーカー純正で攻めた仕様を用意したことに驚きを隠せない投稿も見られました。

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　進化型の新型GRヤリスは2024年春頃に発売される予定で、詳細な情報は後日発表されることになります。

　なお、従来のGRヤリス RCは6速MTのみの設定でしたが、進化型では新開発の8速ATも用意される見込みです。