ソニー・ホンダが新型「“斬新”セダン」初公開! 流麗な“ツルツル”ボディ採用! 2026年発売に向け「アフィーラ」は何が進化したのか

2024年1月8日、ソニーホンダモビリティは、2026年の発売を目指して開発中である「AFEELA(アフィーラ)」の改良型を初披露しました。どのようなモデルなのでしょうか。

進化した「AFEELA(アフィーラ)」初公開

 2024年1月8日、アメリカで開催されたCESにて、ソニーホンダモビリティは、2026年の発売を目指して開発中である「AFEELA(アフィーラ)」の改良型を初披露。現在、進めている開発の内容などが紹介されました。

何が変わった? 新たに初公開された「アフィーラ」
何が変わった? 新たに初公開された「アフィーラ」

 アンヴェールされた「CES2024」版とも言える最新のAFEELAは、ちょっと拍子抜けするほど昨年から変化の少ない姿でした。

 ただし、サイドミラーの追加やリヤのディスプレイの廃止など、リアルな量産車の姿にまた一歩近づいており、市販の近さを感じさせる内容とも言えます。

 発表の場となった今年のCES2024は、建屋にでかでかと「AI for ALL」とあるように、どこに行ってもAIの話が出るというほど。ソニーホンダモビリティの発表でも、当然のように、話の内容はAIがらみとなっていました。

 それが「ADAS(先進運転支援技術)へのAI活用」と「AIを用いた対話型パーソナルエージェントの開発」というものでした。

「ADASへのAI活用」は、画像認識などにAI技術を使うことで、よりレベルの高いADASを実用しようというものです。

 そして「AIを用いた対話型パーソナルエージェントの開発」は、マイクロソフト社と連携して、開発を進めると言います。

 ちなみに対話型パーソナルエージェントは、スマートフォンのSiriや、アマゾンのアレクサのようなAIスピーカーのような存在で、クルマに関する操作や情報検索などを手助けしてくれることが期待されています。

 また、エピックゲーム社と提携して、仮想空間を活用した新しいエンターテイメントやゲーム機能を開発中であることも説明されています。

 さらにAFEELAの車内で使えるアプリやサービスをオープンにすることも発表されました。ゲーム本体をソニーが作り、社外のクリエーターがゲームを作るというような恰好です。

 ソニーやホンダ以外のクリエーターが、AFEELAの魅力を高めてくれることが期待されます。これらは「創造的なエンタテインメント空間としてのモビリティ」という内容です。

 ちなみにAFEELAのブースの一画には、ヴァーチャル空間でAFEELAを運転するというシミュレーターのデモ・コクピットが用意されています。そこに表示される、ヴァーチャル空間はリアルそのもの。

試しにハンドルを握ってみたところ、長旅の疲れもあってか、しっかりとヴァーチャル酔いしてしまいました。脳が錯覚するほどのリアルさともいえます。

 走る/曲がる/止まるに、留まらない、新しいエンタテインメントを楽しむクルマ。そんな新型AFEELAを期待できる発表と展示でした。

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Writer: 鈴木ケンイチ

1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。

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