日産の4人乗り「最上級セダン」がスゴかった! 超豪華“バブリー内装”にV8×4WD搭載! 斬新すぎる謎のクルマはなぜ市販化されなかった?

かつての東京モーターショーで、日産が披露していた最上級大型セダン「NEO-X」は市販化されなかったものの、極めて斬新かつハイテクな装備を搭載していました。どのようなモデルだったのでしょうか。

斬新装備多数採用も… なぜ市販化されなかった?

 パワートレインは、日産の高級ブランド「インフィニティ」の最高級車「Q45」(モーターショー前日に発表)と同じ4.5リッターV型8気筒「VH45DE」型エンジンを搭載。

 電子制御トルクスプリット4WDとシフトバイワイヤー方式の電子制御5速ATを組み合わせるなど、動力性能が高いことも特徴です。

V8+4WDというパワートレインも魅力だった
V8+4WDというパワートレインも魅力だった

 さらに、油圧式アクティブサスペンションや前後輪のアクティブステアリング(四輪操舵)などのハイテク技術との相乗効果を図る「総合制御システム」を採用。

 これらを組み合わせることで、運転のしやすさや快適性などの性能を車両トータルで向上が図られ、欧州製フラッグシップセダンにも負けずとも劣らない走行性能を持っていたのです。

 先進運転支援システムとしては、側方警戒レーダー(のちのブラインドスポットモニター)や電動パーキングブレーキ、ヘッドアップディスプレイ機能を装備。

 インパネ中央のタッチディスプレイではナビゲーション機能だけでなく空気圧センサーからの情報など、車両状態や車両設定ができ、現代のクルマにも通ずるハイテク装備が多く採用されました。

 欧州セダンとも対等に立ち向かうことができるほど完成度は高く、未来の高級車像を示すものでしたが、日産ではすでにインフィニティQ45や「シーマ」、「プレジデント」などがラインナップされていたことや、モーターショーの直後からバブル崩壊の一途を辿ったことで、市販化は叶いませんでした。

 その一方で、NEO-Xに用いられた数多くのハイテク装備は、30年近く経過した現代においても同じ発想のもとブラッシュアップされ続けています。

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 現代ではセダンの人気は廃れてしまい、すっかりSUVが主力タイプとなりました。各社のセダンは縮小が見られ、セダンの独壇場であったショーファーカーニーズは主に高級ミニバンが担っています。

 そんななか、2023年11月にトヨタ「クラウンセダン」がラインナップに復活。はじめてPHEVが採用され、新たな高級セダンの形を示しました。

 さらに、ホンダ「アコード」も2024年春に復活することが明かされており、ホンダの国内ラインナップを牽引するフラッグシップモデルとしてのポジションを担います。

 日産では唯一「スカイライン」がラインナップされていますが、こうしたフラッグシップモデルの登場にも期待したいところです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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