「怖いです…!」 車線変更どうすれば良い? 上手にやる方法は!? 簡単なコツとは
クルマの運転のなかでも、とくに苦手な人が多いという車線変更。合流するタイミングが掴みづらいのはもちろん、交通ルールを忘れてしまったり誤解していることがその原因かもしれません。
正しい車線変更の手順とは
運転していると、停まっているクルマを避けたり、左折したりするために車線を変えなければならないことが多くあります。
しかし、そんな車線変更を苦手にしている人も多いのではないでしょうか。
なかには、習ったはずの交通ルールがあやふやになってしまったという人もいるかもしれません。

まず、車線変更の手順は、道路交通法にもとづいた「交通の方法に関する教則」第5章第5節に公表されています。
安全に自信を持って運転できるようになるべく、これらを把握しておくことが重要です。
最初は「周囲の状況を確認する」ことが求められます。車線変更するときは、まずバックミラーなどで周囲の状況を確認し、後続車や行きたい車線のクルマの流れを把握します。
同時に2台が車線変更すると危険なので、ミラーの死角になっているクルマも目視で確認することが大切です。
もし、ほかのクルマが車線を変更しようとしていたら、そのクルマが次の車線に移るのを待ちます。
次に車線変更の合図を出します。安全が確認できたら、車線を変えようとするときの約3秒前にウィンカーを出します。
交差点で左折や右折する場合は、その交差点から30メートル手前の地点に達したときに合図を出します。
合図を出しておけばほかのクルマが車間距離をあけてくれることもあるので、しっかり意思表示をします。
なおこの間も、すり抜けてくるバイクがいないかなど周囲の状況に注意を払い続ける必要があります。
その後、車線を変更し、行きたい車線を走るクルマのスピードに合わせて、横にスライドするように合流。
このとき、前のクルマや後ろのクルマとの車間距離を確認することが大切です。
後ろのクルマが急ブレーキや急ハンドルで避けなければならないような状況なら、車線を変えてはいけません。
そして、最後に合図を消し、車線変更が終わったら、速やかにウィンカーを消さなくてはなりません。また、必要がないのに合図してもいけません。
また、反対に、合図を消し忘れないように注意してください。合図を出したままにすると、合図制限違反になることがあります。
さらに、車線変更するときは、交差点や踏切、横断歩道、自転車横断帯にも注意してください。これらの手前から30m以内の部分では、追い越しのために車線を変更することが禁止されています。
また、車線変更の難しい点として挙げられるのが、違反行為である割り込みと明確な線引きがないという点です。
警視庁の交通相談コーナーの担当者は、車線変更と割り込みの事情について、次のように話します。
「割り込み行為は違反になりますので注意が必要です。
車線変更と明確な線引きこそありませんが、ウィンカーを出さずに車線変更を行ったり、間隔が小さいところに無理に入り込むことは違反行為に該当する恐れがあります。
割り込みが原因で大きな事故につながるといった際には、ドライブレコーダーの映像などが重要です」
※ ※ ※
このように、明確な線引きがないからこそ、しっかりと手順に沿って、正しく安全に車線変更を行う必要があります。


















