微笑みの国でトヨタ豊田章男会長が語った! 「新型プリウス導入の条件」そして「ダイハツ不正について」
レース参戦会見ながら…あの不正問題にも触れた
そうした中でレースとは関係の無い日本の経済メディアからの質問も。
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●日本の経済メディア:(レースとは)別件の質問をさせてください。ダイハツの新たな不正が発覚後、豊田会長が初めての公の場に出ました。何が問題でどこに原因があるのか直接お聞きしたい。
●豊田章男会長:ダイハツのクルマに乗ってる人に多くのご心配をおかけして、日本の自動車会社を代表して、ご心配をおかけして申し訳ないと、まず申し上げたい。
自動車というものが世の中を安全、快適に走り続けるためには、皆から信頼される仕事してこそ乗っていただけるものだと思っています。
不安になったお客様も多々いると思います。
やってしまったことは取り返せないが、ダイハツは1日も早く信頼を回復できるよう、親会社のトヨタとしても全面協力で立ち直せる努力しますので、一度動向を見守っていただきたい。
●日本の経済メディア:5月のタイの会見でも、創業の精神として真因を究明し再発防止に取り組むことが、トヨタの創業の精神だと話されていました。その考えは変わりないということで良いのでしょうか。
●豊田章男会長:変わっていないが、この6カ月間は第三者委員会の調査もあり、いろいろ動きづらい点もあったと思います。
第三者委員会の結果も出たので、ダイハツがその結果を精査する手助けをしながら、なんとか前を向いて自立できるように応援をしていきたいと思うので、一度お時間をいただきたい。
トップが何かを発言しただけで、何十年も続いた会社のカルチャーを変えることは難しい。
それでも、多くの人がその商品を信じ、安心快適に移動をしたいという信頼を取り戻すには時間がかかります。
滞りなくやること、支援することをこの場でお誓い申し上げたい。
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このようにレース参戦会見ながら「ダイハツ不正問題」についても語った豊田章男会長。
その一方で次の現地メディアの質問では「モータースポーツに話を戻したい」と、あくまでもモータースポーツの現場という雰囲気が感じられました。
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ダイハツの不正自体はあってはならないこと。現時点では安全面では問題無い項目が多く「すぐに『乗るのはやめてください』というものはない」と語っており、今後のダイハツの対応は注視したいところです。
一方で自動車産業の発展やカーボンニュートラルの実現は止めてはいけないものというのも現実。
不正をしっかりと正していきつつも「クルマは楽しいもの」という基本は忘れないようにしたいところです。
問題を起こした会社が再生すると、自浄作用が働かなくなる。
日本では自動車会社が多すぎではあるから、これを機に、整理されることになるほうが社会のためにもなる祖、残された自動車会社のためにも良い教訓となるでしょう。
さようなら。