なぜミニバンやSUVに「スポーツモード」存在? 速く走る必要性はある? もはや車種関係なく「走りの味」が選べるワケ
スポーツカーは多くの人を魅了する華やかさを持っているものの、実際の新車販売に占める割合は決して高くはありません。一方、「スポーツモード」を採用しているモデルという視点で見ると、その数はそれなりに多いことがわかります。
ミニバンやSUVのスポーツモードはなんのためにある?
ミニバンやSUVなど、いわゆるスポーティではないモデルにも「スポーツモード」が採用されているケースは少なくありません。
そこにはどのような理由があるのでしょうか。
スポーツカーは多くの人を魅了する華やかさを持っているものの、実際の新車販売に占める割合は決して高くはありません。
一方、「スポーツモード」を採用しているモデルという視点で見ると、その数はそれなりに多いことがわかります。
たとえば、それぞれ名称は多少異なるものの、トヨタやホンダのハイブリッド車のほとんどにスポーツモードが備わっており、そのなかにはトヨタ「ノア/ヴォクシー」やホンダ「ヴェゼル」のようないわゆるスポーティなモデルではないものも含まれています。
また、スズキ「ハスラー」のような、軽自動車にもスポーツモードが備わっている例が見られます。
スポーツモードを使用すると、トランスミッションやエンジンの制御プログラムを変更することで加速性能が向上するなどの効果があるほか、メーターパネルの色が変化するなどして雰囲気を高める例も見られます。
さらに、一部の高級車などではサスペンションや駆動形式のセッティングも変化するなど、クルマのキャラクターが大きく変わる場合もあります。
では、なぜいわゆるスポーツカーではないモデルにも、スポーツモードが備わっていることが多いのでしょうか。
この点について、とある新車系の販売店関係者は次のように話します。
「スポーツカーの販売台数自体は決して多くはありませんが、スポーツカーに乗ってみたいというお客様自体は少なくありません。
ただ、特にファミリー層などは実用性の問題などからスポーツカーを選ぶことが現実的ではなく、やむをえずミニバンやSUVを選ぶケースも見られます。
また、スポーツカーを保有していたものの、ライフステージの変化によって泣く泣く手放さざるを得ないお客様もいらっしゃいます。
そうしたお客様にとってスポーツモードは、ミニバンやSUVを受け入れるひとつの『妥協ポイント』となっているようです。
そういった意味では、スポーティなルックスのミニバンやSUVが増えていることと共通していると思います」
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