交差点右左折後の「シレっと車線移動」はルール違反!? 曲がった先の“進路”には「決まり」あり! 注意したい「交差点の曲がり方」とは

右折後の車線も同様に注意が必要!

 右折のタイミングで左レーンに入ることについても、同様です。

 道路交通法34条の2項において、次のように定義づけられています。

右折後の車線も同様に「右車線」に入るのが基本のマナーといえます[画像はイメージです]
右折後の車線も同様に「右車線」に入るのが基本のマナーといえます[画像はイメージです]

「自動車(略)は、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、かつ、交差点の中心の直近の内側(略)を徐行しなければならない」

 やはり2レーン以上ある場合には、右車線に入るのが自然といえます。

 右折についてはほかにも、交差点中心至近の内側に寄らずに、ショートカットして右折する「早回り右折」や、あらかじめ道路の中央に寄らずに左のほうから大きく回って右折する「大回り右折」なども見られます。

 違反にはならないものの、危険で迷惑なマナー違反です。

 交差点を曲がった先でどちらかの車線に入っておきたい場合は、まずは安全に右左折したあと、落ち着いてレーンチェンジをするようにしたいものです。

※ ※ ※

 交差点付近は、特に交通事故が発生しやすい場所です。

 内閣府が発表した2023年交通安全白書によると、2022年に発生した道路形状別交通死亡事故発生件数全2550件のうち、約半数の47.1%、1201件が交差点内もしくは交差点付近で発生したものだったそう。

 事故が発生しやすい交差点では、より一層ルールとマナーを徹底して安全に通行したいものです。

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Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎

お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」

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