トヨタ「カムリ」生産終了! 43年の歴史に幕!? 海外では新型モデル登場で反響は?
2023年4月10日に、同年12月下旬をもって「カムリ」の国内生産を終了するとトヨタは発表しました。生産終了まで間もなくとなりましたが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
約40年の歴史に幕を閉じるカムリ
トヨタは2023年4月10日に、同年12月下旬をもって「カムリ」の国内生産終了を発表しています。
終了まで残りわずかとなりましたが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
カムリは1980年に「セリカカムリ」として登場。2代目からは「カムリ」単独車種として、長年トヨタのラインナップを支えてきました。
前述の通り、生産終了が明かされていましたが、2023年11月14日(日本時間15日)に米国トヨタは新型「カムリ」を世界初公開しました。
その数日後には中国の広州モーターショーでも中国仕様が発表されており、共に9代目となっています。
これは前述のセリカカムリから数えると11代目ですが、米国や中国では途中から登場したこともあり、9代目という表現になっています。
なお日本においては「長い間たくさんのお客様にご愛顧いただきました。誠にありがとうございました」というコメントもあり、姿を消すことが濃厚です。
そんなカムリに対して、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
関東圏のトヨタ販売店担当者は、次のように話します。
「カムリは個人のお客様に限らず、法人のお客様からも問い合わせをいただいていたモデルです。
個人的な印象ですが、法人のお客様からのお問い合わせのほうが圧倒的に多かったように感じています。
特に個人タクシーとして利用したいというお声が多かった印象ですが、それも絶対数としては多くあったわけではなく『アルファード』や『ヴェルファイア』の法人問い合わせ数と比較すると、差が開いていました。
また、弊社系列の販売店では、カムリは2023年夏前頃から、新規での注文ができない状態でした。
現在では、過去にご注文いただいたお客様からのキャンセル分の枠から新車をご案内するといった流れとなります。
他の販売店の状況は詳しくは把握しておりませんが、受け付けていないところが大半なのではないでしょうか」
また、関西圏のトヨタ販売店担当者は、次のように話します。
「カムリは販売台数が他のモデルと比較すると低い傾向にありました。
生産終了が発表されてからも、そのお問い合わせ数が増えることはなかった印象です。
人気モデルでしたら特別仕様車が用意されたり、その型を気にいってらっしゃるお客様からのお問い合わせが増えると言ったことはあります。
しかし、カムリに関しては残念ながらお問い合わせを受けることはありませんでした。
弊社の系列では、7月中旬に一時生産停止となって以降、新規での受付はなかったと記憶しています」
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このような状況となる日本でのカムリですが、SNS上では「次のモデルチェンジで買い直すつもりだったのに残念」「カムリが生産終了するとちょうどいいサイズのセダンがなくなる」などと、カムリの生産終了を嘆く声も見受けられます。
現在でも他社が勝負にならない程の多くの車種をトヨタが国内で販売してくださっていることについて、全国民が感謝しなければならない。しかしトヨタとて慈善事業ではない。トヨタの販売車種がひとつ減ることは、単に我が国クルマ文化の側面として見ても損害である。消費者が1台でも多くトヨタ車を買うこと、その中で1種類でも多く異なるボディタイプを買う事がなによりの解決策である。