「C-HR」好調のワケ 名は体を表す? トヨタが「らしさ」を捨てたクルマ(写真51枚)

トヨタの「C-HR」が、2017年4月の新車販売ランキング首位になりました。あまりトヨタらしくないクルマですが、好調の理由はそれかもしれません。どのあたりが「らしくない」のでしょうか。

名前もデザインも「らしくない」

 まず、名前です。「名は体を表す」というように、「C-HR」という名前が、これまでのトヨタ車とは違っています。

 自動車業界の人間としては「CRなんとか」と聞いて思い浮かぶのはホンダです。ホンダは「CR-V」や「CR-Z」「HR-V」といったクルマを販売してきました。そうした名前の中に「C-HR」があると非常に紛らわしいと感じるのが普通です。最初に「C-HR」という車名を聞いたとき、「ホンダ車と勘違いされる可能性のある名前なんて、本当にこれでよいの?」と思ったものです。

 そしてデザインも斬新です。車体の後ろのブレーキランプは、リヤフェンダーから飛び出るようで、ギョッとするほど立体的です。

 開発陣のデザイナーから「C-HR」のデザイン制作は「ここまで大胆だとさすがにダメだろうと思いつつ、上司にうかがいを立てると、次々とOKが出ました。限界に挑戦するような作業でした」という話も聞けました。

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