“次期型”日産「GT-R」にホンダ「プレリュード」!? マツダ「ロータリー搭載スポーツカー」にトヨタの「ド迫力スポーツカー」も! JMS2023の注目車種がスポーツカーだらけ
ホンダはプレリュードを復活へ?
ホンダは往年のビッグネームである「プレリュード」についても、インテグラにつづいて復活させるようです。2020年代半ばには市販の予定とのことで、展示車もコンセプトというより、このまま市販されてもおかしくないぐらい現実味がありました。
元祖デートカー「プレリュード」と聞いて興味を持って、実車を見て「欲しい!」、「乗りたい!」と思う人が続出しそうなほど、カッコよく見えることにこだわったというスタイリングは、なかなかに魅力的です。
過去のプレリュードとの共通性は見受けられませんが、とにかくこのクルマを見た人が、乗りたい、と感じるようなスタイリッシュなクーペとしてつくられています。ショーでの展示車は、ドアが開かずウインドウも黒くされていたのですが、よく見るとうっすらと見えて、インテリアもかなり完成している様子でした。
パワートレーンは、e:HEVが搭載される見込みで、インテグラにはない4WDもあるようです。また、流麗なファストバックスタイルでトランクがどうなっているのか気になったのですが、3ドアすなわちハッチバックで、プレリュードとしては歴代初となります。
かつてプレリュードを愛用していた層はもちろん、夫婦で旅行に出かけるのに、荷物が積みやすいように、とにかく、ダンナさんが欲しいと思っても、奥様からダメと言われないようにいろいろ配慮したそうです。
次期型MR2…じゃない?トヨタ「FT-Se」
トヨタが小型軽量で高密度という強味を活かした次世代電池を用いた新開発のEV用プラットフォームをベースとするバリエーションをいくつか展示した中で、スポーツカーとして仕立てたのが「FT-Se」です。
これまた見てのとおりいかにもコンセプトカーらしい特徴的なスタイリングと先進的なインテリアではありますが、意外と市販車にすでに近いような印象も受けました。BEVだからこそ可能となるいろいろな機能やアイデアが盛り込まれている中で、FT-Seには他にはないポイントが大きくふたつあります。
ひとつは、BEVでありながら、MT感覚のドライビングを楽しめるようにされることです。いまやATのほうが速く効率よく走れる時代になったといっても、MTを愛する根強い層は少なくありません。
実際に変速機構を搭載するわけではないようですが、ドライブフィールはMTそのものになるよう開発中とのことで、はたしてどのようになるのか楽しみです。
もうひとつが、クルマとともにドライバーが成長するという、ソフトウェアアップデートです。これは大まかにドライバーのレベルに応じて、バイワイヤのステアリングをはじめ走りの味付けを変えていけるというものです。
開発関係者によると、クルマ側で技術的にはできてもむしろやらないほうがよいこともあるので、スポーツカーに相応しい「意のまま」の走りを追求したときに、制御がどうあるべきかを試行錯誤しながら開発中とのことでした。
そうした踏み込んだ領域まで開発がすでに進んでいるということでしょうか。やがて世に出てきたときにどんな走りに仕上がっているのか、実に楽しみです。
画にかいた餅食べれません