トヨタが新型「bB」を初公開!? 復活を匂わせか? 元祖「ワル系」小型ワゴンの斬新すぎる「トラック仕様」とは

第1回「ジャパンモビリティショー2023」でトヨタは、新型コンセプトカー「KAYOIBAKO」を世界初公開。同車の活用イメージには「bB+ CONCEPT」と名付けられた仕様も見られたことから、SNSなどでは大きな話題となっています。この車名にも採用され、かつて個性的なカスタムモデルも多く存在した「bB」について紹介します。

アウトドアでも活躍した斬新な「bB」とは

 2023年10月25日から開催された第1回「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」で、トヨタは新型コンセプトカー「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」を世界初公開しました。
 
 同車はスクエアな造形が印象的なハコ型デザインを採用し、「好きなときに・好きな場所で・好きなことができる」モビリティの未来を表現したBEVのコンセプトモデルですが、その活用イメージに「bB+ CONCEPT」と名付けられた、黒いボディにローダウンと大径ホイールを組み合わせた“ワル”っぽい仕様も初公開されたことから、SNSなどでも大きな話題となっています。

トヨタ「bB」
トヨタ「bB」

 この「bB」とは、トヨタが2000年から2016年まで2世代にわたり発売していたコンパクトハイトワゴンの車名で、角張った個性的なハコ型デザインや広々とした室内空間などが若いユーザーを中心に支持されたモデルです。

 また、迫力のあるカスタム仕様をメインに訴求していたbBはカスタマイズパーツも豊富で、自分なりの個性を発揮しやすかった点もヒットしたポイントです。

 特別仕様車や限定車など様々なカスタマイズモデルも発売されましたが、とくに斬新な仕様として、アウトドアに特化したコンセプトモデル「bBオープンデッキ」が1999年のモーターショーで展示され、大きな話題を獲得したことから2001年6月に実際に市販化されました。

 このbBオープンデッキは通常のbBをベースとしつつ、Cピラーから後ろをオープンデッキ(屋根のない荷台)へと大胆にカスタムしているのが最大の特徴。

 室内と荷台とはリアウィンドウによって隔たれていますが、これを開くことでデッキスルー化できるなど、実用性を高めるユニークな仕組みも取り入れられていました。

 またボディ右側(運転席側)は1ドア、左側(助手席側)はBピラーを排した観音開きの2ドアという左右非対称構造を採用した点も特徴的。

 このbBオープンデッキ当時の車両価格(税抜)はワングレードで169万円。ベース車のbBの価格が129万円から198万円だったことを考えると、凝った造りのコンバージョンモデルとしてはそこまで高くない価格だといえるでしょう。

 そんな斬新なカスタマイズで注目されたbBオープンデッキですが、発売から2年後の2003年3月には特別仕様車「オープンデッキ オーシャンズバージョン」を販売して生産を終了。ベース車であるbB(初代)よりも2年早く姿を消しました。

 bBオープンデッキの販売が伸び悩んだ原因としては、やはり「攻めすぎた」ことに尽き、ユーザーが同車の上手な使い方を見出だせなかったのではないでしょうか。

 まず、ベースのbBが「ちょっとワル」で「カッコいい」都会的な雰囲気によってヒットしたモデルだったのに対し、「野外での活動的なスタイル」を思わせるbBオープンデッキはユーザー層が異なっていました。

 また当時のアウトドアユーザーは、本格的な悪路走破性や積載性が求めるコアな層が中心だったためか、コンパクトなボディと荷台を組み合わせたオシャレな同車の活用イメージが、多くの人に届かなかったようにも思えます。

 しかしアウトドアブームが広がりを見せ、ファッションスタイルのいちジャンルとしても受け入れられている昨今であれば、当時よりも広く受け入れられる可能性が十分にあります。

そんなbBオープンデッキは、まさに誕生が早すぎたモデルのひとつと言えるでしょう。

※ ※ ※

 今回JMS2023で実車が初公開されたカヨイバコやイメージ画像のbB+ CONCEPTは、あくまでもコンセプトモデルであり、すぐに市販されるような目処はありません。

 しかしかつてbBオープンデッキの市販化がモーターショーの反響によって実現したように、これらのモデルも反響次第では将来の市販化も期待できるかもしれません。

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