クルマの暖房はタダ? 「燃費に影響しない?」は本当? 実は違う「冷房・暖房」の仕組みとは
EVは暖房が走行距離に影響する?
エンジン車では燃料を使用せずに暖房を入れることができますが、エンジンがないEV(電気自動車)の場合は、どのような仕組みになるのでしょうか。
電気自動車は、電気を使って新たに熱を作ることで車内を温めます。
電気ポットのように水を沸かして循環させたり、電気ストーブのように温めたりするヒーター方式や、空気を圧縮して熱をつくりだすヒートポンプ方式などいくつかの仕組みがあります。
いずれの方法でも、暖房のために電気を使用するため、その分、充電が減ってしまいます。
また、暖房にかかるエネルギー量は全消費エネルギー量の半分以上を占めるといわれています。
そのため、冬場に暖房を入れると、一回の充電で走行できる距離も短くなってしまいます。

また、シートヒーターなどを使って部分的に温めると、空調に比べて消費電力は10分の1ほどに抑えられるといわれています。
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エンジン車の暖房は、エンジンの熱を再利用して作られており、除湿と併用するときを除けば暖房で燃料を消費することはありません。
冬場は暖房の使用方法に目をむけることで、適切な車内環境を保ちつつも、燃料の使用を増やさないことにつながります。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。
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