マツダ「“ミニ”ロードスター」登場! 忠実に縮小しただけじゃない「動く感動」を作る仕掛けとは
実際より小さいサイズで作られたマツダ「ロードスター」が、「ジャパンモビリティショー2023」に登場しました。どのようなモデルなのでしょうか。
「2/3スケール」をJMSに出展
「ジャパンモビリティショー2023」(JMS2023)が開幕しました。マツダのブースには、通常より二回りほど小さい「ロードスター」が展示されていますが、どのような仕掛けと狙いがあるのでしょうか。
ロードスターは、1989年に初代モデル(NA型・「ユーノスロードスター」)がデビューした小型スポーツカーです。
「人馬一体」のコンセプトのもと、軽量かつオープンエアーをFR(後輪駆動)で楽しめるモデルとして、以来30年以上にわたり累計120万台以上を販売するなどマツダを代表するクルマとして人気を博してきました。
現行の4代目(ND型)は2015年5月に発売。基本コンセプトは維持しつつ、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)」デザインを採用しています。2016年11月には、電動格納ハードトップ付きの「ロードスターRF」が追加されています。
そして今回、JMS2023のマツダブースで披露されたのは「ロードスター2/3スケール」です。オープンカータイプのロードスターを、名前のとおり3分の2にダウンサイズしています。
実はこのクルマ、乗れるのは小学生以下です。
マツダは「ミニサイズのロードスターに乗ったお子さまに『クルマって楽しいな』『早く免許を取って運転してみたいな』と走る楽しさを疑似体験していただけるアトラクション」と説明します。
ロードスター2/3スケールは、ボディやシート、ホイールなどのほんとんどが2/3スケールで忠実に再現されています。
ただし、現場スタッフによると、運転時の感覚を疑似体験できるよう、ステアリングの寸法やトルク、アクセルペダルを踏み込んだときの強さは、実車と同じにしてあるといいます。ドアは開かないため、運転席に座る際はドアをまたぎます。
クルマ自体は走る構造をしておらず、従って前にも後ろにも進みませんが、子どもが運転席に乗り込み、アクセルを踏み込むと、前から風が吹き出してくるそうです。
前方に掲げられた大きなディスプレイの風景と組み合わせて、「動くことへの感動」を疑似的に味わえるようにしてあります。
なお、アトラクション体験中の子どもをスタッフが専用タブレットで撮影すると、QRコードが生成されます。親は、そのQRコードから子どもの体験動画をダウンロードすることも可能です。
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ジャパンモビリティショー2023は、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催。一般公開は10月28日から11月5日までです。
このサイズのまま大人サイズのシートに変更して実動車作ってくれないかな。