車の「スペアタイヤ」なぜ消えた? パンクしたらどうする? かつてはほぼ“標準装備”だったのに… 装備されない理由は
デメリットもある「応急修理キット」
しかし、応急修理キットのデメリットも存在します。
あくまでパンク時に応急的に修理することを目的とするため、大きな異物が刺さったことによるパンクや、バーストなどタイヤが大きく損傷している場合には使用できません。
さらに、ホイール自体に割れや大きな破損などが発生している場合にも使用できないといったことが挙げられます。
また、応急修理キットはタイヤ交換とは異なる手順であり、細かい作業を必要とするため、慣れていければ正しく修理できないことも考えられます。
さらに、標準装備されている応急修理キットはタイヤ1本分となっており、2本以上のタイヤがパンクしてしまった時には対応できず、JAFなどレッカー業者に依頼してディーラーや修理工場まで運んでもらう必要があります。
省スペースと廃棄物の削減というメリットはありますが、こうしたデメリットも存在していることに注意が必要です。

なお、応急修理キットを装備する新車であっても、数万円の価格でメーカーオプションとしてスペアタイヤを選択できるように設定されている場合があります。
もし、応急修理キットでは不安だと思う場合、新車時にこちらを選択しても良いでしょう。
※ ※ ※
タイヤにまつわるトラブルはしばしば発生しますが、スペアタイヤの交換や応急修理キットでの作業は慣れが必要です。
いずれかを装備している場合であっても、作業が不安であれば自動車保険の付帯のロードサービスを使うことを検討してもよいかもしれません。
また、万が一に備えて、自分のクルマに装備されたスペアタイヤや応急修理キットの点検をしておくことも大切です。










































