車の「スペアタイヤ」なぜ消えた? パンクしたらどうする? かつてはほぼ“標準装備”だったのに… 装備されない理由は

デメリットもある「応急修理キット」

 しかし、応急修理キットのデメリットも存在します。

 あくまでパンク時に応急的に修理することを目的とするため、大きな異物が刺さったことによるパンクや、バーストなどタイヤが大きく損傷している場合には使用できません。

 さらに、ホイール自体に割れや大きな破損などが発生している場合にも使用できないといったことが挙げられます。

 また、応急修理キットはタイヤ交換とは異なる手順であり、細かい作業を必要とするため、慣れていければ正しく修理できないことも考えられます。

 さらに、標準装備されている応急修理キットはタイヤ1本分となっており、2本以上のタイヤがパンクしてしまった時には対応できず、JAFなどレッカー業者に依頼してディーラーや修理工場まで運んでもらう必要があります。

 省スペースと廃棄物の削減というメリットはありますが、こうしたデメリットも存在していることに注意が必要です。

スペアタイヤの代わりに装備されるパンク修理キット
スペアタイヤの代わりに装備されるパンク修理キット

 なお、応急修理キットを装備する新車であっても、数万円の価格でメーカーオプションとしてスペアタイヤを選択できるように設定されている場合があります。

 もし、応急修理キットでは不安だと思う場合、新車時にこちらを選択しても良いでしょう。

※ ※ ※

 タイヤにまつわるトラブルはしばしば発生しますが、スペアタイヤの交換や応急修理キットでの作業は慣れが必要です。

 いずれかを装備している場合であっても、作業が不安であれば自動車保険の付帯のロードサービスを使うことを検討してもよいかもしれません。

 また、万が一に備えて、自分のクルマに装備されたスペアタイヤや応急修理キットの点検をしておくことも大切です。

【画像】「えっ…!」 これが「クルマが傷む行為」です!(41枚)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

三菱 eKクロス
1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

6件のコメント

  1. タイヤ交換くらい自動車学校で教えるべきでは?できれば実技もね。パンクに強いタイヤが増えてきたのかね?

    • 路面状況も大昔に比べて良くなったし、パンクする事はかなり少なくなった。
      JAF呼べば割とすぐ来てくれるし、
      スペアを持ってたところでほとんどの場合は空気圧も測らず無管理だろうし、
      デッドウェイト抱えたまま一度も使わず廃車にしてるって考えたら持ってなくても良いって考えになるのは自然じゃないかな。

  2. タイヤ交換くらい自動車学校で教えるべきでは?できれば実技もね。パンクに強いタイヤが増えてきたのかね?

    • 最近してないの?
      以前は人数の関係で実技とまではいかないが指定された人間はしていたし、それを実車で見せられた記憶はあるけどな。
      それに大昔(FR車が多数の頃)だとテンポラリータイヤではなく標準装備タイヤが載せられて、父親がスタンドに行ってタイヤのローテーションをした記憶もある。

  3. ちょっと日本語がおかしい所がある
    近頃のネット記事、誤字脱字ばっか

  4. 最近、新車購入しました。
    スペアタイヤ以前に、
    ジャッキも掲載されてませんよ。

    パンクに対するスタンスとして、
    自走出来るなら、近くのスタンドまで、
    または、JAFを呼ぶのが主流になってるみたいですね。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー