レクサス最高級クーペ「LC」が超スポーティに“変身”! サーキットも「飛ばせる」変化に驚き! 「アップグレード」の違いは

超スポーティに変身もデメリットもあり

 アップグレードにより、クイックな挙動を実現しましたが、その一方で「ボディ直付け」にすることによるデメリットも感じ取れました。

 ハンドリングのダイレクト感は大きく向上していますが、路面からの振動やサスペンションを伝わるロードノイズなどは明らかに増加しており、快適性能の低下が感じられます。

 そのため、快適な乗り心地を重視するというオーナーによっては、アップグレードを施さない方がよいと捉える人もいるかもしれません。

装着されるアルミ中空リアサスペンションメンバー
装着されるアルミ中空リアサスペンションメンバー

 一方で、LCの持つ高い静粛性・快適性などからその違いはわずかともいえ、施工前後の2台を乗り比べてみなければ気にならないレベルです。

 また、アップグレードでは前後のサスペンション自体も最新のものへと換装されるメニューも取り入れられています(2023年5月以降生産車は除く)。

 スプリングやスタビライザー、ショックアブソーバー自体の交換に加え、可変式ダンパー機能「AVS(Adaptive Variable Suspension system)」の制御ECUを変更。

 すでにLCを購入し走行距離がかさんでいるユーザーであれば、足回りのリフレッシュも兼ねることができる点もメリットといえ、アップデートとともに新車に近い乗り心地をもたらします。

 さらに、施工はトヨタの堤工場・元町工場(いずれも愛知県豊田市)が担当することで、新車を担当するトヨタの「匠」の手によって仕上げられるという安心感が得られることも特徴です。こうした取り組みは、トヨタおよびレクサスでは初めてだといいます。

 なお、アップデートを施したLCには専用コーションプレートの取り付けや施工証明書が配布されます。

 今回のアップグレードは、12月1日から30日まで予約を受け付ける予定で、2024年1月から順次施工を開始します。価格(消費税込)は200万円です。

 LCで走りを楽しみたいと考えているならば、施工の効果を十分に感じられ、サーキットやワインディングではメリットを大幅に活かすことができるかもしれません。

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