ひっ迫する“119番通報” なかには「タクシーがつかまりません。救急車をお願いします」信じられない通報内容も 東京消防庁が語る“深刻な現状”とは
「タクシーがつかまりません」信じられない119番通報の内容とは?
また119番通報での通報内容について、驚くべき事例があるといいます。東京消防庁の公式Xでは、以下のような事例を投稿しています。
「『タクシーで通院しようと思っていましたが、タクシーがつかまりません。救急車をお願いします。』
これは、実際にあった『緊急性のない』通報です」
これは実際に届いた通報内容とのことですが、上記のような事例のほか以下のようなケースがあるといいます。
・エアコンの設置をお願いしたい
・部屋の電気が消えないので何とかしてほしい
・部屋の鍵を失くしたので何とかしてほしい
・トイレの水が止まらない
・通帳を失くした
・サイレンが鳴っているが何かあったのか
・37.5°Cの熱があるがどうしたらいいか
・不審者がいるので見に来てほしい
信じがたい通報内容といえますが、これらはすべて緊急とは程遠く、本来の119番通報の利用がなされていない現状といえるでしょう。
最後に改めて、適切な119番通報の利用方法について、先出の担当者は以下のように呼びかけます。
「救急通報をする時は、119番通報がつながらないからと電話を切ってかけなおしたり、複数の電話機でかけるのはやめてください。
119番通報は順番に対応しておりますので、電話を切ってかけなおすと一番最後の順番に回ってしまいますし、複数の電話でかけても対応順は同じです。
逆に複数の電話を別の勤務員が対応することとなり、同じ件での通報かどうかを確認するのに時間を要します。
東京消防庁のホームページやX(旧 Twitter)でも広報していますが、不要不急の電話については、ほかの緊急通報を優先するため、最後まで話を聞かずに切断する場合があります。
このほかにも、かばんやポケットに入れた携帯電話を触った時に、119番通報がかかってしまい、無言電話やこちらが電話に出た時に切られるケースもあります。画面操作には十分注意してください。
消防に関する問い合わせは、最寄りの消防署へ問い合わせてください。
症状の相談や救急車を呼ぶか迷った時は、東京消防庁の救急相談センター#7119やネットで確認できる東京版救急受診ガイドを活用してください。
家電のことや水のトラブルなどについては、それぞれの業者へ問合せてください。
警察関係の通報は、110番や#9110へ連絡してください。真の緊急通報に対応するために、皆さまのご協力をよろしくお願いします」
※ ※ ※
緊急時に利用するための119番通報について、認識を改めて適正な利用を心がけたいものです。
自分自身だけでなく家族や周囲の人と改めて119番通報の利用を見直してみても良いかもしれません。
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