「上海モーターショー」に見る次のクルマのトレンド SUVの先はPHVクロスオーバー?(写真26枚)

2017年の「上海モーターショー」は、どこを向いてもSUVが大盛況だったといいます。次の世界的なクルマのトレンドはどのようなものでしょうか。それはもちろん、日本国内のトレンドにもなりうるものです。

「上海モーターショー」、右も左もSUV?

 中国・上海市にて、2017年4月19日(水)より10日間の日程で「上海モーターショー」が開催されました。その中国の自動車市場は、年間販売台数2800万台を誇るいまや世界一の市場です。現地の中国ブランドだけでなく、欧米や日本など世界中の自動車メーカーが参戦して、日夜厳しいシェア争いが繰り広げられています。そんな上海の「モーターショー」を通じて、日本にも関係のありそうなトレンドを探ってみたいと思います。

SUVブームはあいかわらず、その中で見えたトレンドは?

 今回の「上海モーターショー」で世界初披露のクルマを、ざっと紹介してみましょう。

 中国で人気の高いフォルクスワーゲンとアウディは、それぞれ「I.D.CROZZ」と「e-tron スポーツバックコンセプト」を世界初披露しました。どちらもEV(電気自動車)で、SUVはSUVでも、クーペのような流麗なシルエットのクロスオーバーです。メルセデスベンツは「コンセプトAセダン」。BMWは「5シリーズ・ロングホイールベース」。シトロエンは「C5エアクロス」というSUVでした。

 続いて日本ブランドの、世界初披露の名前を並べてみましょう。レクサスが「NX」のマイナーチェンジモデル。ホンダが「CR-Vハイブリッド」と「アキュラTLX-Lプロトタイプ」。トヨタが「C-HR」と「カムリ」を題材にしたデザインコンセプト。スズキが「SX4 S-CROSS」のマイナーチェンジ版。日産は世界初ではなく中国初の「キックス」というコンパクトSUVを発表しています。つまりメルセデスベンツとBMW以外は、SUVだらけでした。

 ちなみに、中国資本による中国ブランドの展示を見て回っても、ステージの一番目立つところには、だいたいSUVが飾られています。中国の指導者御用達という超高級ブランド「紅旗」もSUVコンセプトです。

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