「オートクチュール」インスパイアのマイバッハが登場

　メルセデス・ベンツ日本は2023年9月29日、高級ブランド「メルセデス・マイバッハ」より、特別仕様車「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture（メルセデス・マイバッハ Sクラス オート ヴォワチュール）」を発表しました。
　
　同日より予約受付を開始しています。

　メルセデス・マイバッハ（マイバッハ）は、メルセデス・ベンツのなかでも最高級ブランドに位置しており、現在はセダン「Sクラス」とSUV「GLS」の2車種を展開。職人仕上げにより、内外装の設えが標準モデルと異なっています。

　このうちSクラスの現行型（W223）は日本では2021年1月に発売。マイバッハは遅れて7月に発売されています。

　世界初の後席左右リアエアバッグを採用し、フロントウインドウに投影可能なAR（拡張現実）ナビゲーションをオプション設定するなど、先進運転支援・安全性能を向上させたほか、エクステリアやインテリアも、最新のメルセデスに共通するデザインへと一新。さらに全モデルで四輪駆動システム「4MATIC」および後輪操舵機能を採用しました。

　マイバッハでは、Sクラス標準モデルよりもホイールベースを180mm延長し、その分後席の居住性を向上。パワーユニットは4リッターV型8気筒ツインターボエンジンの48Vマイルドハイブリッドと6リッターV型12気筒ツインターボエンジンの2タイプが用意されます。

　今回発表されたオートヴォワチュールは、最大出力612馬力・最大トルク900Nmを発揮するV12エンジン搭載モデル「S680 4MATIC」をベースに、フランスの高級仕立て服「Haute couture（オートクチュール）」にインスパイアされたモデルで、専用の内外装を採用しています。

　エクステリアはライトローズゴールドとノーティックブルーのツートンカラーとし、マイバッハ専用の20インチディッシュホイールもノーティックブルーでコーディネートしました。

　インテリアはディープシーブルーパイピング入りのクリスタルホワイトインテリアを装備し、アクセントとしてローズゴールドをあしらっています。

　ルーフライナー（天井）は、メルセデスのアイコンであるスリーポインテッドスターを模したアクセントを施したナッパレザーを装備。ドアトリムやヘッドレスト、追加クッションにはブークレ素材のファブリックを用いています。

　そのほか、Haute Voitureロゴ入りシリアルプレートやドアパネル、専用フロアマットを特別装備しました。

　オートヴォワチュールの価格（消費税込）は6300万円で、全車左ハンドルのみの設定です。

　なお、全世界では150台限定で、このうち3台が日本に割り当てられています。

　3台以上の申し込みがあった場合は抽選販売になる予定です。