なぜ「後輪駆動」が好き? 乗用車では「前輪駆動」が普及する中、大型トラックやバスなど「商用車」が後輪駆動の理由とは
しかし「FF」の商用車も存在する!正体は?
先述したように、大型トラックやバスといった重い荷物や乗客を運ぶクルマは後輪駆動が基本です。
では、小さな商用車である「軽トラック」や「軽バン」はどうなのかというと、実はほとんどの車種において大型車と同じように後輪駆動を採用しています。
これも大型車同様に「後輪に強い荷重が掛かる」のが理由で、たとえ軽商用車のボディ自体が小さくとも、後ろが重くなればフロントが浮き気味になり、前輪駆動だと走行できなくなる可能性があるためです。
そのため、後輪に駆動力を伝えるためにFRやRR、MRあるいは前後輪すべてが駆動する4WDが多く採用されていました。
しかし、軽バンなのに「FF」の駆動方式を採用したことで大きく話題になったモデルが近年に存在します。
それが2018年に登場したホンダの「N-VAN」で、あえてFF方式を採用することで、貨物を積載するための荷室スペースを広く高くすることを実現しました。
FFを採用することで気になるのが「駆動輪に荷重がかからなくなる問題」ですが、これについては最新の電子制御を用いたトラクションコントロールを採用することで対応。
まさに「軽バンの革命児」ともいえるN-VANは、2022年度終了時点で約17万台を販売する大ヒットとなっています。
※ ※ ※
このように、大型車をはじめとして重い荷物を積載したり乗員スペースに限りのある商用車では後輪駆動が普及していますが、N-VANのようにトラクションコントロール技術の向上によって、FFでもスムーズな走行を実現したモデルも近年では存在します。
今後、電動化による構造の変化やメカニズムの進歩によって、N-VANと同じように前輪駆動のトラックやバスが珍しくない時代が来る可能性も夢ではないのかもしれません。
商用車はトラクションの関係で後輪駆動が好まれるというのが一番の理由だと思いますが、トラックやバスサイズになると、大型ディーゼルの大トルクを受け止めるユニバーサルジョイントなどの製作が難しいという理由で前輪駆動が避けられる一面もあると思います
答えは簡単、トラクションが掛かるのは軸重のかかるところに付いている車輪だから。
そんな車軸はダブルタイヤ、構造上操舵は難しいですよね。
トラックの前軸を見たことがないのだろうか?あのスペースでドライブ軸を入れるのはスペース的にムリがある。だからといってエンジンをバックさせると荷台が減る。基本経済的な理由だ。もちろん総輪駆動のトラックがあるのは知ってます。車高がめっちゃ高くなる。転角の面で不利になる。やっぱり大型車には向かない構造と言える。
同じ貨物車でもトレーラーは前輪駆動のようなものではないでしょうか?
(トラクタヘッドを操舵装置として見た場合)
同じ貨物車でもトレーラーは前輪駆動のようなものではないでしょうか?
(トラクタヘッドを操舵装置とみなした場合)