日産の「4人乗り超豪華ミニバン」が凄い! 「VIP専用モデル」はショーファーミニバンの先駆け?
レクサスは2023年9月、新型高級ミニバン「LM」を日本で初披露しましたが、こうしたVIP向け高級ミニバンといえば、3世代・25年にわたり日産が「エルグランド」でつくり続けています。ここで改めてその歴史を振り返ります。
3世代・25年にわたりVIP向け高級ミニバンをつくり続けてきた「エルグランド」
高級車ブランド「レクサス」は、2023年9月15日から16日に開催したイベント「LEXUS SHOWCASE(レクサスショーケース)」で、4月に世界初公開された新型高級ミニバン「LM」を日本で初披露しました。今秋頃に国内発売を予定するニューモデルです。
2列シート・4人乗りの贅沢な仕様が展示されましたが、こうした超豪華なVIPミニバンは、日産が1998年から現在に至るまで、常に「エルグランド」でラインナップし続けています。
そもそも高級ミニバンの元祖として市場を開拓したのは、1997年5月にデビューした初代エルグランド(E50型)から始まっています。
そして初代エルグランドデビュー8か月後の1998年1月には、日産車のカスタムカーを手掛けるオーテックジャパン(現:日産モータースポーツ&カスタマイズ/以下NMC)が、日産と共同開発で「エルグランド ロイヤルライン」を誕生させました。
セダンに代わる新たなショーファーカー(専属運転手がハンドルを握り、オーナーやゲストが後席に乗る高級車)需要に応えるもので、航空機のファーストクラスを思わせる専用の電動VIPシートの後席を2つ揃えた4人乗り仕様となっていました。
フロントシート後部には大型のキャビネットを装備する贅沢な専用インテリアとしています。
足回りも快適な乗り心地にチューニングされた専用のセッティングとし、遮音性能も向上させるなど、エグゼクティブ向けの新たなショーファーカーというキャラクターは、最初から確立していました。
そして2002年5月にエルグランドのフルモデルチェンジ後、12月にはエルグランド ロイヤルラインの後継モデル「エルグランド VIP仕様車」が追加設定されています。
こちらも初代同様にオーテックジャパンが手がけました。
2代目エルグランド(E51型)の7人乗り最上級グレード「XL」をベースに4人乗り化し、後席にセンターアームレストや専用電動オットマン、専用テーブルや読書灯などを備える専用本革シートを搭載しています。
ビデオデッキ(VHS式)とCD・DVDプレイヤーを備えた後席専用オーディオシステムや、専用ACコンセントも装備していました。
このほかフロントキャビネットや引出し式テーブルなどの多彩な専用装備も装着可能とするなど、基本的に受注生産により個別に仕様を設定できる「オーダーメイド車」という位置付けとなっていた点も注目されます。
3.5リッターV型6気筒モデルのみの設定で、ボディカラーは専用色のブラックのみ。
2002年当時のエルグランド VIP仕様車の販売価格は、828万8000円(消費税抜き)からでした。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。