「マジ…」 通行料0円の高速道路って何?知らないウチに走ってる無料区間! 今後は「有料化?いえ…」 さらに衝撃的な計画とは
東京の中心には首都高速だけでなく「東京高速道路」(通称KK線)と呼ばれる通行料金無料の道路が存在します。一体なぜ通行料金がかからないのでしょうか。
都心のど真ん中を通行料「無料」で利用できるワケとは
東京には首都高速と接続し、首都高速のように都心部を走行できるにもかかわらず、通行料金無料の道路が存在します。
では、一体なぜ通行料金がかからないのでしょうか。
意外と知られていませんが、東京の中心には首都高速だけでなく「東京高速道路」(通称KK線)と呼ばれる道路が通っています。
この道路の区間は東京都内の土橋から新数寄屋橋までの約0.7km、蓬莱橋から土橋までの約0.4km、そして新数寄屋橋から新京橋までの約0.9kmです。
全長わずか2kmあまりの短い道路であるものの、東京高速道路は首都高速の都心環状線・京橋JCT(ジャンクション)や汐留JCT。
さらに首都高八重洲線の西銀座JCTとつながっており、1日あたり約2万5000台の車両が通行するなど、都内の交通アクセスを便利にしています。
このように首都高速と一体化しているため、東京高速道路を首都高速の一部と思っているドライバーも少なくありません。
しかし首都高速と異なり、東京高速道路は通行料金無料で走行できます。
では、一体なぜ通行料金がかからないのでしょうか。
そもそも、東京高速道路は戦後、銀座の復興や、自動車が増加してピークに達していた交通量を緩和するため、東京高速道路株式会社が銀座周辺の外堀や汐留川、京橋川の一部を埋め立てて建設した道路です。
日本で初めて民間企業が作った無料の自動車専用の道路としても知られています。
さらには道路の下部分がビルになっており、ショッピングセンターやオフィス、駐車場などとして利用されている点も非常にユニークといえるでしょう。
ちなみに、東京高速道路の下にあるビルは「東新橋ビル」や「北有楽ビル」、「紺屋ビル」など、建設する際に埋め立てた河川にかかっていた橋の名称からその名前が付けられています。
自動車専用道路では道路を維持・管理するために利用者から通行料金を徴収しているところも多いですが、東京高速道路ではある仕組みによって通行料金無料を実現しています。
東京高速道路株式会社のホームページには、次のように掲載されています。
「民間企業である当社による自動車専用の道路の建設は、『道路下を賃貸スペースとし、その賃貸収益を道路の建設費と維持管理費に充て、無料で一般に供用する』という仕組みによって実現しました」
具体的に言うと、東京高速道路の下には銀座インズや銀座コリドーなどのテナントが入っていますが、それらのお店から支払われる賃料で道路の維持費をまかなっているため、通行料金がタダになるというワケです。
東京高速道路と首都高速は別の道路であるものの一体化したネットワークとなります。
首都高速から東京高速道路に入り、一般道路に降りることなく再び首都高速に入る場合は、再度通行料金を払う必要がありません。
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