環2「都心ワープトンネル」の開通効果は? “信号なし”の威力がスゴい! 並行道路にも好影響

東京の環状2号線が、2022年12月に全線開通しました。およそ半年たった現在、どのような状況なのでしょうか。

2022年12月に築地虎ノ門トンネルが全通

 東京都建設局は2023年9月14日、環状2号線が全線開通して約6か月後の利用状況を発表しました。

環状2号線の今回の開通区間(画像:東京都建設局)
環状2号線の今回の開通区間(画像:東京都建設局)

 環状2号線は千代田区神田佐久間町から江東区有明を結ぶおよそ14kmの道路です。「外堀通り」「環二通り」といった通称が付いています。

 このうち新橋~築地間の本線トンネル(約1.4km)が2022年12月18日に開通。新橋側は2014年開通のトンネルと接続し、長さ1840mの「築地虎ノ門トンネル」として1本につながりました。

 これにより、都心部の虎ノ門から新橋・築地を経て臨海部の晴海に至る約3kmが、信号なしで走れるようになっています。

 東京都建設局によると、築地虎ノ門トンネルの築地側出入口の交通量は1日あたり約2万5000台です。

 並行する晴海通りの交通量は環2全通後に2割ほど減少。具体的には、築地四丁目交差点付近で1日あたり4万6470台から3万8306台に、勝どき駅前交差点付近で3万7845台から3万1731台にそれぞれ減り、渋滞が緩和されたといいます。

 溜池~豊洲間の所要時間も、開通前の外堀通り・晴海通り経由は30分程度でしたが、環2全通により12分程度まで短縮されたそうです。

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