カーナビはスマホアプリと専用機、どちらを選ぶべき? 検討したい両者の違いとは

カーナビ専用機はそもそも別物?

「カロッツェリア」ブランドのカーナビを製造・販売するパイオニア(東京都文京区)は、専用機のメリットについて次のように話します。

「カーナビ専用機はクルマ専用につくられており、スマートフォンの地図やナビ機能とは基本的に異なります。クルマを制御するさまざまなコンピューターと連携しているので、ビルの谷間やトンネルの中などGPSが利用できない場所でも精度の高い情報を得ることが可能です」

 また、「イクリプス」ブランドのカーナビを製造・販売する富士通テン(神戸市兵庫区)も、「車速信号(走行速度や距離を検出し、エンジンなどの電子制御ユニットやスピードメーターに表示するために使われる信号)を利用しながらGPSを補っているため、情報の精度が高いです」と、クルマと連携できる専用機ならではの強みを挙げます。

「クルマ専用」という点では、耐久性などにも強みがあるようです。パイオニアによると、「高温や低温、激しい振動にさらされることを前提にしています。スマートフォンをナビにする場合、基本的にダッシュボードなどに置いて使うので、真夏の高温下で使えなくなることもあるようです」とのことです。

 では専用機のメーカーにとって、スマートフォン用ナビアプリはどのような存在なのでしょうか。

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