クルマの自動運転と「運転の楽しさ」は両立するか マツダが出したひとつの答えとは(写真11枚)

地味ながら大きな差がつくペダル配置の妙とは

 前出の高齢者疑似体験セットを身に着けると、ひざを内側や外側へ回転させる幅が大きく制限されます。これがそのまま、アクセルからブレーキ、あるいはその逆のペダルの踏みかえを難しくさせます。また足の移動もままならないため、普通に踏みかえようとしてもペダルに足がひっかかるなどして、即座にしたい操作ができないという事態が起こりえます。

 記者も実際に高齢者体験セットを身に着け、ひと世代前の「デミオ」の運転席に乗り込んでみましたが、特に上半身を後ろへひねり後進する体勢のときなど、即座にペダルを踏みかえようとしてもなかなかできず、そして何度もペダルに足をひっかけました。

 続いて乗り込んだ現行モデルの「デミオ」では、足をひっかけるようなことはまったくなかったのですが、この差はそれぞれのペダルが20mm程度、配置が異なるからだといいます。加えて、アクセルペダルが吊り下げ式(上方からペダルが伸びる)からオルガン式(床面にペダルが接地している)に変更されていることや、運転席との位置関係を見直したことも、この踏みかえのしやすさにつながっているそうです。

 実はこれは、右ハンドル車特有の問題でもあります。というのも、クルマの右前輪との位置関係から、ペダルのレイアウトに制約があるのです。よって、「ペダルの位置を見直す」といっても、実はシャシーからすべて見直すという、地味どころか大掛かりな作業になったといいます。

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