トヨタの斬新モデル!? 「前後スライドドア」に”超高級”仕様も!? “超便利”バン「LCVコンセプト」とは
トヨタ「ハイエース」は、絶大な人気を誇るワンボックス型バン。その次期モデルではないかと話題になったのが、東京モーターショー2017に出展されたコンセプトカー「LCV CONCEPT」です。どのようなクルマだったのでしょうか。
ハイエースの未来を占う?「LCV CONCEPT」
街中でも目にすることが多い商用バン。これらは世界的には「小型商用車=LCV(Light Commercial Vehicle)」と呼ばれています。
特に日本で人気が高いのが、全長4.7mクラスのワンボックスバン「ハイエース」です。現行型5代目(H200系)は2004年の登場から20年近くが過ぎましたが、今なお高い人気をキープし続けています。
海外では、実質的な6代目(H300系)が2019年にデビューしていますが、ボンネットがあるミニバンスタイルで、かつ車体も大柄なことから、日本では、配送用の商用バンモデルは販売されず、送迎用途に向けた「グランエース」のみが販売されています。
そのため現行型5代目ハイエースの後継モデルについては、数年前から注目が集まっていました。
その中で、2017年に開催された第45回東京モーターショー2017に、トヨタ車体が参考出品した「LCV CONCEPT」は、まさに次期型ハイエースの姿を占うモデルではないかと、当時話題になりました。
配送車に特化した「LCV D-CARGO CONCEPT」
トヨタ車体は、「LCV CONCEPT」について「コンパクト・フレキシブル・マルチユースをキーワードに、商用車に求められる耐久性、経済性、積載性に、乗る人や働く人に“やさしい”をプラスした新しい発想のマルチバン」と説明しています。
ボディスタイルはミニバン型で、基本サイズは全長4700mm・全幅1735mm。現行型ハイエースの標準的な大きさとあまり変わらないことから、街中での乗りやすさを感じさせます。
外観は、コンセプトカーらしいスムーズなデザインが特徴。フロントドア周辺の楕円形の窓、ボディサイドに走る横長スリットのような窓が個性的です。
さらに「LCV CONCEPT」では、このクルマを活用する「D-CARGO」「BUSINESS LOUNGE」そして「ATHLETIC TOURER」という3つの提案がなされていました。
「D-CARGO」は、商用車本来の役目である配送車に特化したコンセプトモデルです。助手席側のドア間にはピラーがなく、さらに助手席ドアもスライドして開閉。床も低いため積載性が大きく向上しています。
乗員はドライバー1人のみで助手席がないため、ミニバン型商用バンの欠点でもある、長尺物積載への対応も行われています。
ハイエースのバックドアは大きく、開閉時には後方にスペースが必要ですが、「D-CARGO」は上下分割式を採用。力も少なくて済むよう工夫されています。床に設けられたスライドレール上を動く前後移動式のラックは、開いた状態の下側バックドア上まで引き出すことができるので、荷物の積み下ろし時の負担を軽減します。
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