ホンダ新型「オデッセイ」“最安グレード”はアンダー500万円から!? 「豪華リアシート」標準で装備は十分! 最廉価モデルの中身は

ホンダが今冬に国内再導入する予定の「オデッセイ」は最安モデルが480万円からの価格設定となるようですが、どのような内容なのでしょうか。

復活が注目の新型「オデッセイ」最安モデルとは?

 ホンダは国内での販売を終了した最上級ミニバン「オデッセイ」を、2023年冬に発売します。
 
 9月から先行受注が開始され、価格は480万円からのスタートとなる模様です。では、最安モデルはどのような内容なのでしょうか。

480万円の新型「オデッセイ アブソルート」
480万円の新型「オデッセイ アブソルート」

 1994年にデビューしたオデッセイは現行モデルで5代目となり、2013年11月に登場しました。

 歴代モデルで踏襲してきたスタイリッシュなデザインや乗り心地、走行性能はそのままに、低く維持されていた全高が拡大され、新たに両側スライドドアを装備するなど大幅に刷新。

 加えて、堂々としたフロントフェイスやオットマンとシートバック中折れ機能を持たせた2列目シート「プレミアムクレードルシート」を採用するなど、ミディアムサイズミニバンから上級クラスミニバンへと路線変更が図られました。

 その後、2モーターハイブリッドモデル(のちに「e:HEV」という名称を使用)が追加されたほか、2020年11月にデザイン変更を伴う大規模な刷新を実施。

 さらに力強い印象を与えるフロントフェイスの採用やインテリアの質感の向上、先進運転支援「ホンダ センシング」の機能などが高められています。

 しかし、オデッセイの製造を担当していた狭山工場の閉鎖を理由とし、改良実施から1年ほどで生産を終了。多くのユーザーからオデッセイの終了を悲しむ声が聞かれました。

 さらに、販売現場からも復活を強く希望する声があったことから、ホンダは2023年4月にオデッセイの再投入を明らかにし、中国で現地生産されている改良型を輸入販売することを決定。

 新モデルでは内外装ともに一部が変更され、エクステリアは横バーが5本になった新デザインのフロントグリルを採用するほか、スモークのテールランプを採用し、精悍な表情に一新。

 インテリアは、シフトレバーにエレクトリックギアセレクター(ボタン式電制シフト)を装備。2列目シートは電動調整になったことに加え、折りたたみ式のセンターテーブルとシートヒーターを装備しました。

 ホンダ センシングは近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制機能(オプション)が追加され、安全性能の刷新も図っています。

 2023年9月7日には先行受注が開始されるとともにティザーサイトも更新され、詳細装備やグレードのラインナップが明らかになりました。

 ラインナップは3タイプで、「e:HEV ABSOLUTE(以下アブソルート)」「e:HEV ABSOLUTE EX(以下アブソルートEX)」「e:HEV ABSOLUTE EX BLACK EDITION(以下ブラックエディション)」を設定。いずれも2モーターハイブリッドのe:HEVのみとなっています。

 首都圏近郊のホンダ販売店スタッフによれば、価格はアブソルートが480万円、アブソルートEXが500万円、ブラックエディションが516万4000円だといいます。

 このうち、最安となるアブソルートではアルミホイールが17インチとなるほか、本革シートは装備されず、ファブリック素材「FABTECT」/プライムスムースのコンビシートを装備します。

 一方で、本革シートとは違って撥水・撥油加工がされている点は魅力で、小さい子どもなどがいる家族では重宝するかもしれません。

 機能装備では、前席左右と後席で独立して温度調整ができるトリプルゾーンエアコンやハンズフリーテールゲート、ワイヤレス充電器が装備されていません。

 なお、前席左右と2列目用シートヒーターや2列目パワーシートなどが装備されるほか、ホンダセンシングも標準装着とするなど、500万円を切る最廉価グレードとしては十分充実した内容となっています。

 再投入されるオデッセイの発売は2023年冬を予定しており、発売が近づくにつれて価格などの詳細も明らかにされるとみられます。

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