ホンダ車との“相性抜群”! 電動化で「車載専用バイク」も復活か!? 再注目の「モトコンポ」に反響の声集まる
ホンダはコンパクトカーの荷室に積み込める斬新な超小型バイク「モトコンポ」を、今から40年以上も前に市販化していました。電動化が進む今「クルマ+小型バイク」には新たな可能性も!?
40年以上前の「斬新」発想は今でも十分に通用する!
ホンダは今から40年以上も前の1981年に発売されたコンパクトカー「シティ」の小さな荷室に収まる超小型バイク「モトコンポ」を、同時に市販化しています。
移動先でのさらなる移動に役立つという現在にも通用する画期的な発想に対し、多くの反響が寄せられています。
ホンダのコンパクトカー、初代「シティ」は、非常に画期的なモデルでした。
ホンダのクルマ作りの基本思想である「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム:人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に)思想」を具現化し、全長3.4m弱と極めて小さなサイズに背の高いフォルムを組み合わせたことで、高効率なパッケージングを生み出していました。
そしてそんなシティとセットで語られるのが、小さな荷室にスッポリと収まる全長1185mmの超小型バイクのモトコンポです。
シティの開発と同時に設計されたというモトコンポは、折りたたみ式ハンドルとステップに加え、燃料やオイル、バッテリーなどの液洩れ防止機構を備えた50ccの車載専用原付バイクでした。
そんな斬新な発想をEVに転換したコンセプトカーとバイクが、2011年の第42回「東京モーターショー」のホンダブースで発表されています。
全長2.5mと超小型サイズの未来都市型電動コミューター「MICRO COMMUTER CONCEPT(マイクロ コミューター コンセプト)」に搭載されていた「MOTOR COMPO(モーターコンポ)」は、まさにモトコンポの電動版といえ、ハンドルなどが収納できる仕様は、まさに近未来のモトコンポといえます。
当時の開発者も、発想のベースはモトコンポにあったと説明していました。
モーターコンポの動力源となるバッテリーは取り外し式です。これは現在、国産バイクメーカー共通規格として実用化された電動バイク用の交換式バッテリーにつながる発想です。
共同出資会社による交換式バッテリーのシェアリングサービスも始まっていて、今後の発展も期待されます。
このように、現在でも十分に通用するモトコンポの先見性について、SNSなどでは多くの反響が集まっています。
特に電動化との相性に共鳴する声は多いようで「モトコンポは対策しているとはいえガソリン臭かった。電動バイクなら問題なさそう」「モーター駆動なら欲しい」など、多くのコメントがありました。
また「この頃のホンダは遊び心があった」「インパクト大でした」「シティとモトコンポのセットでタミヤのプラモデルをつくり眺めてます」など、当時を懐かしむ声も多く見られます。
なかでも、シティとともに現在もモトコンポを所有しているというホンダファンは「旅先でちょっとした小路を散歩するような使い方にもってこいです」と、モトコンポが今も実用に耐えうる性能を有していることを証言していました。
一方で「乗せ降ろしがひと苦労だった」「非力な女性が扱うのはとうてい無理」と積み降ろしを課題とする意見も多くありましたが「昨今の床が低い軽と引き出し式のスロープなら問題なさそう」と、現実的な解決策を提案する声も見られます。
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モーターショー出展後、残念ながらモーターコンポに市販化の動きはありませんでした。
ただし前述の交換式バッテリーを用いた原付電動スクーター「EM1 e:」は、すでに2023年5月に国内の発売を始めており、今後も交換式バッテリーを用いたモーターコンポのような超小型電動バイクについても、検討が進められているものとみられます。
また2023年9月14日には、ホンダアメリカ法人が「モトコンポにインスパイアされ開発した」とする折りたたみ機能付きの電動バイク「モトコンパクト」を発表し、アメリカ国内での発売を明らかにしました。こちらはバイクに直接充電するタイプとなっています。
ホンダの動向には、引き続き期待が持たれるところです。
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