クルマのバンパーにある「謎のフタ」 何のため? 開けると何がある? 非常時に役立つ「使い方」とは
スポーツカーは「けん引フック」を装着している人が多い?
とはいえ、通常ではなかなか取り付ける機会のないはずのけん引フックですが、不思議なことに街中ではけん引フックを取り付けたまま走行しているスポーツカーやカスタムカーを時々見かけます。
あのクルマは一体なぜそのような状態で走っているのでしょうか。

自身の愛車にもけん引フックを取り付けているという中古車ディーラーの整備士にその理由聞いたところ、以下のような回答がありました。
「サーキットで走行する機会のあるようなスポーツカーは、レース中のトラブルでクルマが動かなくなる可能性があるため、けん引フックを取り付けてサーキット内を走行しています。
そしてその影響もあり、街中でもファッションアイテムとしてけん引フックを装着しているスポーツカーやカスタムカーが多いのです(中古車ディーラーの整備士)」
なるほど、どうやら街で見かけるけん引フックを付けたクルマは、実用のために装着している人がいる一方でドレスアップパーツとして愛用している人もいるようです。
そんなけん引フックをさっそく装着したくなった人もいるかもしれませんが、ひとつ注意する点があります。
実は市販されているけん引フックの中には、国が定めた保安基準を満たしていないパーツも存在。
よって、「けん引フックを取り付けたままだと車検に通らない」というケースが珍しくないとのこと。
けん引フックを装着する際は、保安基準を満たしているものかどうかも必ず事前に確認するようにしてください。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。













