クルマのバンパーにある「謎のフタ」 何のため? 開けると何がある? 非常時に役立つ「使い方」とは
近年のクルマの前後バンパーには、四角や丸い形をした「フタ」が取り付けられています。これは一体どのように使用するもので、中には何が入っているのでしょうか。
バンパーについている謎の「フタ」の正体は
意識しないとなかなか気づかないかもしれませんが、クルマの前後バンパーをよく見ると、どこかに四角や丸い形をした「フタ」が取り付けられています。
クルマを買ってから手放すまで一度も開けない人もいる「謎のフタ」ですが、これは一体どのように使用するもので、中には何が隠れているのでしょうか。
四角や丸い形をしたこのフタは、フロントバンパーとリアバンパーに取り付けられており、工具を差し込むことでフタが外れる仕組みになっています。
しかしフタを外して中を覗いても、ただ「ネジ穴」があるだけ。ますます何のためにあるのか分からない不思議な部品だと思われるでしょう。
このネジ穴の正体ですが、実は「クルマを“けん引”するためのフック」を取り付けるために設けられている穴なのです。
かつてのクルマでは多くの場合、車体の底面に「フック」が取り付けられていて、非常時にけん引するような構造になっていましたが、最近ではバンパーの穴を通して車体にダイレクトに取り付けるタイプが主流。
強度の高いボディ本体にけん引フックを取り付けることで、より安定してけん引することが可能となっているのです。
もしも自分のクルマがスタックしたり、バッテリーが上がって動けなくなってしまった時には、このようにバンパーのフタを外してネジ穴にけん引フックを取り付け、けん引用のロープで引っ張る必要に見舞われるかもしれません。
万が一の状況に備えるためにも、今回で覚えておいた方が良いでしょう。