「駐車枠の真ん中にキッチリ停めて!」無理な駐車でトラブル発生!? 駐車時の迷惑行為ってどんなもの?

実際にあった駐車トラブルとは?

 では、駐車場での悪いマナーとはどのようなものか、ユーザーの実体験をもとに探ってみましょう。

 Aさん(40代・男性)がよく見かけるのが、ショッピングモールや家電量販店などの大型商業施設の駐車場で見かける迷惑行為。それが「駐車マスからはみ出して駐車」です。

「ホームセンターや家電量販店の駐車場で多いのですが、自分の荷物を積みやすいように駐車マスからはみ出た状態で停めているクルマを見かけます。しかも大抵はかなり狭い駐車場でそういった迷惑行為を目撃します。

 ほかのクルマがわざわざ避けたり、曲がりきれずに切り返ししたりするのを何とも思わないのでしょうか」

狭い駐車場ではトラブルが発生しがち(イメージ)
狭い駐車場ではトラブルが発生しがち(イメージ)

 よほど全長や全幅が長いクルマの場合はともかく、一般的なクルマならマス内に停められるはず。マスに並行ではなく斜めに停めているクルマを見かけますが、ドアの開閉や乗降性が悪くなることも考えれば、修正すべきマナーのひとつです。

 同様に駐車マス内とはいえ、どちらか片側に寄せる人もおり、左右に駐車しているクルマのことを考えると、マスの中央を意識して停めたいところです。

 また、混雑時のSA/PAでは駐車マスの取り合いになることがありますが、それが原因で起きたトラブルを目撃したのはKさん(30代・男性)です。

「利用者が多い人気SAで、前後2台分のマスの後ろ側に停めたときのことです。前が空いたと思ったら、1台のクルマがバックで駐車しようとしていたところに後続車が無理やり突っ込んで接触事故が発生しました。

 ドライバー同士で怒鳴り合いの喧嘩になっていましたが、どっちもどっちって感じですね」

 空いている駐車マスの取り合いは、かなりな頻度で起こりやすいトラブルのひとつのようです。

 ただし、接触事故なら警察も介入できますが、暴言の応酬では民事扱いされるだけ。同様に、クラクションを長く鳴らしたり、または何度も鳴らしたりするのもマナーとしては避けたいところです。そもそも法的にもクラクションは危険を知らせるためだけの使用と限定されており、むやみに鳴らしてはいけないということになっています。

 トラブルではないものの、施設の出入り口にできるだけ近いスペースに停めたがる人がいることで、駐車しづらいというケースもあります。

 施設の出入り口の近くの駐車スペースはみんなが停めたがることから、空いている駐車マスを探すのが困難なことがあります。

 近くに停めようと右往左往するより、多少離れていても空いている駐車マスのほうがスムーズに駐車できるというのも覚えておきたいところ。

 少し離れた駐車マスのほうが空いていて、ドアパンチなどの被害への心配も減り、初心者でもゆっくり駐車することができるでしょう。

※ ※ ※

 初心者に限らず、駐車が苦手な人は意外と多いようです。駐車は慣れの部分もありますが、「周囲に迷惑をかけないように停めること」が一番のポイント。

 そのために切り返しなどで多少時間がかかっても、しっかりと駐車マスの中央に収まるように停めるのが、大切なマナーだといえるでしょう。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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