「安い?」それとも「高い?」 1400万円の「32年落ちホンダ車」出現! 価格に賛否あり!? 新車価格超え「極上NSX」が米で落札、反響は?
2023年8月11日、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」にて、新車価格を超える1400万円のプライスで「NSX」が落札されました。これについて、SNSなどではさまざまコメントが投稿されています。
国内より安い? 「NSX」の価値を再確認する人も
2023年8月11日、アメリカのカーオークションサイト「Bring a Trailer」において、ホンダのスーパースポーツカー「NSX」が10万ドル(当日レートで1440万円)で落札されました。
この個体について、SNSなどでは多くのユーザーからコメントが投稿されています。
今回、Bring a Trailerで10万ドルの価格をつけて落札されたNSXは、1991年式で5速MTを搭載。北米に正式に輸入された個体で、ホンダの高級ブランド「アキュラ」として販売された左ハンドルの車両です。
NSXは1990年9月に登場した2ドアミッドシップスーパースポーツカーで、その独特なスタイリングから和製スーパーカーと呼ばれることもあります。
量産車で世界初のオールアルミモノコックボディを採用したほか、ミッドシップレイアウトに大パワーのV型6気筒自然吸気エンジンを搭載し、高い運動性能を実現しました。
2005年12月末に販売を終了しましたが、映画やマンガ、アニメなどの影響から一部の日本車の人気が高まっており、NSXも例外ではなく高値で取り引きされています。
今回落札された個体の特徴は、32年経過したのにも関わらず、走行距離がわずか1.6万マイル(約2.6万キロ)と低走行である点です。
アラバマ州のファーストオーナーの手に最初に渡り、その後はフロリダ州、アリゾナ州で所有されたといい、6万1600ドル(約887万円)の記載がある新車時の記録やいくつかの整備記録も残存。
ボディは右フロントリップの擦り傷やBピラーの色褪せを除くときれいな状態で、インテリアも運転席サイドの擦れを除いて極めて美しい純正の状態が維持されています。
エンジンルームもきれいな状態で、280馬力を発揮する3リッターV型6気筒「C30A」型ユニットは2022年4月にタイミングベルト、ウォーターポンプ、点火プラグを交換。サビやホース類の劣化も少なく、これまでのオーナーが大切に保管していたことが伺えます。
アメリカ全土でクルマの履歴を確認できるサービス「CARFAX」によれば、事故などの被害はないようですが、2011年12月に盗難に遭遇。しかし、翌年6月に発見されたという記録があるようです。
入札は8月4日に5000ドルでスタートし、54件もの激しい入札合戦を繰り広げた後、10万ドルで落札されました。
この個体について、SNSなどではスポーツカーファンから多くのコメントが寄せられています。
「NSXは本当にいい」「今見てもカッコ良すぎるデザイン」「この頃のクルマって本当にカッコいい」など、NSXのデザインに関して肯定している人が多いようです。
また、「開発・発売の過程でセナのフィードバックが入っている、というイメージだけでもプライスレスの価値を感じる人もいるでしょう」「NSXは若者にはまず無理な憧れの国産車だった」など、国産スーパーカーとも言われるNSXの価値について再確認する人も。
しかし、価格に関しては賛否が分かれているようで、「高い…」「すごい値段」と新車を超える価格に驚くコメントがある一方で、「思ったより安い」「国内(の中古車)はもっと高い」「もっと上がる」など、国内市場での高騰と比べると比較的安価なのではないかとする意見もありました。
実際に、大手中古車サイト上でNSX初期モデルのうち、5速MT搭載車で走行距離2万キロ程度のクルマを探すと、1700万円以上の価格で販売されています。
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北米では「25年ルール」という、クラシックカーとして登録できる決まりがあり、通常公道走行ができない右ハンドル車であっても、製造から25年が経過すれば走行可能になります。
これにより、スポーツカーをはじめ1999年以前に製造された多くの国産車が輸出されており、現地のオーナーによって大切に乗られています。
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