トヨタの「最上級SUV」が5000万円超え! 「めちゃ高過ぎる…」 パッと見はどノーマルでもスゴい「ランクル300」とは

発売直後から入手困難な状況が続いているトヨタ「ランドクルーザー」は、現在でも中古車市場でプレミア価格で販売されています。そんななか、ドイツの中古車販売店では、32万ユーロ(約5090万円)という超高額で販売されているランドクルーザーが発見されました。いったい、どのような個体なのでしょうか。

なんでトヨタ「ランドクルーザー300」が5000万円を超える価格で売ってるの?

 2021年に14年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたトヨタ「ランドクルーザー」ですが、現在は新規の受注を停止しているなど入手困難な状況が続いています。
 
 ドイツの中古車販売店では、32万ユーロ(約5090万円)という超高額で販売されているランドクルーザーが発見されました。いったい、どのような個体なのでしょうか。

30年以上にわたって防弾車両製作を行なってきた「Trasco」が手掛ける「ランドクルーザー300」(Photo:JamesEdition BV/Trasco Bremen GmbH)
30年以上にわたって防弾車両製作を行なってきた「Trasco」が手掛ける「ランドクルーザー300」(Photo:JamesEdition BV/Trasco Bremen GmbH)

 新車での購入が困難なことから、発売当初は中古車市場で3000万円もの値が付けられることもありました。

 現在の相場は多少落ち着いているようですが、それでも新車同様の個体は1600万円程度の価格で販売されるなど「ランドクルーザー狂騒曲」はまだまだ続いているようです。

 そんななか、ドイツの中古車販売店では32万ユーロ(約5090万円)という驚きの価格でランドクルーザーが販売されています。

 このランドクルーザーを販売しているのは、ドイツ・ブレーメンに本社を置く「Trasco」です。

 実はこのTrasco、知る人ぞ知る「防弾車両」の老舗です。つまり、このランドクルーザーは銃撃などから乗員を守ることのできる防弾仕様のクルマであり、超高額の理由もそこにあります。

 ベースとなるのは、中東仕様の「GXR “70th Anniversary” Edition 」です。

 ただ、防弾仕様とはいえ、エクステリアは通常のランドクルーザーと大きな違いは見られません。

 実際、外見上の違いは、各ウィンドウに強固なフレームが備わっている点や、タイヤとホイールが超重量級のボディを支える特別仕様のものとなっている点などごくわずかです。

 しかし、このランドクルーザーは7.62mm弾の軍用ライフルの銃撃に耐えうる防弾性能と、地雷や手投げ弾からの爆発もものともしない装甲を持つ、まさにVIPのための1台へと仕上げられています。

 乗員スペースには全体をカバーする装甲されたケージが備わり、各ドアヒンジが直接取り付けられています。

 エンジンや燃料タンクにも装甲が施されているほか、各ウィンドウには強じんな安全ガラスが採用されています。

 また、各ホイールは6000kgを超える耐荷重を持つ強化ホイールとなっているほか、タイヤもパンク時でも緊急走行が可能なランフラットタイヤに換装されています。

 さらに、フロントボンネットの下には最大2つの砲台が備わるなど、迎撃能力を持たせることも可能となっています。

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