高速道路脇にある「謎の風車」なんのため? 自然と目に入る存在だが… 沢山設置される理由は?

風によりクルクルと回っている「謎のオレンジ棒」が高速道路脇に設置されています。風量に関する設備のようにも見えますがその正体とはどのようなものなのでしょうか。

クルクル回る「謎のオレンジ風車」とは

 高速道路を走行していると路肩のガードレールにオレンジの風車が設置されています。
 
 風によりクルクルと回っているため、風量に関する設備のようにも見えますがその正体とはどのようなものなのでしょうか。

高速道路脇のガードレールについている「謎の風車」とは
高速道路脇のガードレールについている「謎の風車」とは

 高速道路の本線周辺には様々なものが設置されています。

 例えば、非常電話に道路センターに繋がる「非常電話」や、現在地を知らせる「キロポスト表示」など、知っていると役に立つものがあります。

 そうした中で前述のオレンジ色の風車にはどのような役割があるのでしょうか。

 この風車は「視線誘導標(デリネーター)」のひとつです。

 視線誘導標とは、車道の側方に沿って進路線形等を明示し、運転者の視線誘導を行う設備を指し、夜間や山間部などでは道幅やカーブの曲がりぐらいが把握出来るというメリットが存在します。

 いくつかの種類が存在し、デリネ―ター(スノーポール兼用)、境界反射体、障害物表示反射体(灯)、線形誘導表示板、視線誘導
灯、防塵視線誘導標、三眼視線誘導標などその用途に応じて異なるようで、羽の付いたものや反射板だけのものなど多岐にわたります。

 またデリネーターが設置される場所には下記の条件が存在します。

 1.設計速度が 50km/h以上の区間
 2.車線数や車道幅員が変化する区間
 3.急カーブ及び急カーブに接続する区間
 4.除雪作業上必要な区間
 5.除雪、地吹雪により視認性が著しく低下する区間
 6.その他、交通安全対策上必要と思われる区間

 その他、「左側路肩を原則とし、必要に応じて中央帯の分離帯及び右側路肩等にも設置する」ことや、「中央帯の分離帯のある4車線以上の道路では、中央帯の分離帯側にも設置することが望ましいと国土交通省では定めています。

 このような条件によって設置されるデリネーターですが、実物を見ると反射板の部分にクルクルと回る羽のようなものが付いていることが分かります。

 この羽が付いているタイプは主にで「防じん型」と呼ばれる物で、風の力で羽についたブラシが反射板の汚れを落とす仕組みになっています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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