国産“最安”ハイブリッドミニバンはアンダー250万円から! 「3列スライドドア付き」で意外と装備は充実! 「シエンタ」HV最安モデルの中身は
新車の価格が上昇し、ミニバンでも500万円をオーバーすることも少なくありません。しかし、ハイブリッドシステム搭載で250万円を切る貴重な3列シートミニバンがあります。
250万円で3列のハイブリッドミニバンが買える!
先進運転支援システムの採用や環境性能の向上などにより、新車の価格は年々上昇しています。大人数乗車でき室内空間も広いミニバンでは、500万円をオーバーするものも少なくありません。
では、利便性の高い両側スライドドアとともに、経済的なハイブリッドシステムを搭載する3列シートミニバンの最安モデルはどのような内容となっているのでしょうか。
トヨタ「シエンタ」は全長や全高を抑えたコンパクトなボディに、使い勝手の良い3列シートと両側スライドドアを装備するコンパクトミニバンです。
現行型は3代目で、2022年8月に7年ぶりのフルモデルチェンジを果たしました。
歴代モデルの使い勝手の良さはキープしつつも、TNGAプラットフォームを採用したことによる走行性能の向上や、最新のハイブリッドシステムの採用、最新の先進運転支援「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備するなどの刷新を図りました。
登場後は好調な販売を維持し、2022年度では登録車で5位のポジションにつけ、ミニバン単独車種ではトップを快走しています。
そんなシエンタですが、パワートレインは2タイプあり、1.5リッターガソリンモデルと同エンジンにモーターを組み合わせる、ハイブリッドモデルを用意。
グレード展開はガソリン・ハイブリッドともにベーシックな「X」、中級グレードの「G」、装備充実の「Z」と3タイプを用意しています。
このうち、ハイブリッドのX・7人乗りモデルは車両本体価格(消費税込)242万円と、ハイブリッドシステム搭載の両側スライドドア付き3列シートミニバンでは最安となっています。
その一方で、装備は少々簡略化されています。
エクステリアでは、両側スライドドアは助手席側のみ電動が標準となり、ヘッドライトもスタイリッシュなシグネチャーランプが装備される「バイビームLED」ではなく、一般的なレンズのものを装備。同様にテールランプもライン発光タイプではありません。
インテリアにおいても、インパネやドアアームレストなどにファブリックを装備せずプラスチック材がむき出しとなり、スマートフォンとの接続が可能なディスプレイオーディオも省略されています。
さらに、シートバックのUSB-C充電端子やスマホ収納ポケット、後席用サンシェードなども標準装備されません。
一方で、実は簡略な装備は表面的なところにとどまっているともいえます。
安全装備面ではトヨタセーフティセンスをはじめ、LEDヘッドランプやオートハイビーム、パーキングサポートブレーキ、前方の状況を予測するプロアクティブドライビングアシストなどは標準装備。現代のクルマとして必要なものは備わっています。
※ ※ ※
250万円程度でミニバンを探す場合、ほかの多くの車種が最廉価グレードでかつハイブリッドシステムのないガソリン車しか選択できないなかで、シエンタでは最廉価でありながらも、経済的なハイブリッドを選択することができます。
新車のミニバンを欲しいという人で、街乗りがほとんどなどハイブリッド車のメリットを活かせそうな用途で使用するケースが多い場合、十分良い選択肢となりそうです。
なお、ハイブリッドの必要がない場合、X・7人乗りのガソリンモデルを選ぶと199万円で、こちらは国産車のミニバンで唯一200万円を切るきわめてリーズナブルな価格となっています。
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