2023年7月31日、新興EVメーカーのアルファは、新型「ウルフ」のプロトタイプを世界初公開しました。このプロトタイプは走行が可能なモデルで、走行動画では不整地の上でも見事な走りを披露しています。

　アルファ・モーターズは、米国のカリフォルニア州に本拠地を置く新興の自動車メーカー。現在展開を予定している車両は、すべて最新の電気自動車ながらレトロなデザインを採用しています。

　今そんなアルファが計画する、新型「ウルフ」はBEV（バッテリーEV）のピックアップトラック。数年前に計画が発表されデジタル画像が公開され、そのクラシカルなデザインなどが人気を集めていましたが、モックアップはあるものの走行可能な車両はありませんでした。

　また、アルファはこれまでいくつものクルマを発表・計画していますが、現実に走行可能なクルマは1台もリリースされておらず、その動向が注目されていました。

　そんな中、新型ウルフの走行可能なプロトタイプが世界公開され、今回テストを終えたと発表されました。走行動画も公開され、しっかりとした動きで砂漠の上を走行しており、モックアップではないしっかりとした“プロトタイプ”であることを見せつけています。

　また、動画内では、具体的なスペックも公開しています。それらによればパワーユニットは最大約288馬力を出力し、最高速度は時速125マイル（時速約201キロ）。停止状態から時速60マイル（時速約96キロ）まで5.8秒で到達するそうです。

　駆動方式はAWDで、航続距離は275マイル（約442キロ）とのことですが、動画の概要欄には「最大300マイル（約482キロ）以上の範囲を目指しています」と記載されています。

　サイズは全長4828mm×全幅1900mm×全高1768mm。基本モデルでは2人乗りですが「スーパーウルフ」モデルでは最大5人の搭乗が可能です。

　アルファは今回の発表について以下のように説明しています。

「アルファ社は、予想されるスケジュールに沿って、新型ウルフの開発を行い、さまざまな困難な環境で一連のテストドライブを実施しました。今回テスト走行が成功裏に終了したことを嬉しく思います」

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　ウルフが発表されたのは、今から2年ほど前の2021年ごろ。それだけに同車が気になっていたユーザーにとって、今回のプロトタイプの発表は待ちに待ったものだと言えます。

　実際、コメント欄を見ると「本当に待った甲斐があった！」「素晴らしい出来映えですね」「ウルフが来るのが待ちきれないよ！」などと、喜びの声が多数上がっていました。