全幅2m!「新型ランクル級」に巨大なホンダ「3列シートSUV」あった!? “大排気量エンジン”搭載した激レア「超大型SUV」の正体とは
現在の日本市場で展開される大型SUVとなると、現在トヨタ以外ではごく少数のモデルしか存在していませんが、かつてはホンダからも3列シートを搭載した巨大なSUVがラインナップされていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
全幅は約2m!?「ランクル」並みにデカい「ホンダSUV」あった!
トヨタが2023年8月2日に、大型SUVの「新型ランドクルーザー250」と「新型ランドクルーザー70」を同時に発表したことで、日本の大型SUV市場がにわかに活気づいています。
とはいえ、全長4.9m×全幅2m近い新型ランドクルーザー並の大型SUVとなると、現在の日本市場においてはトヨタ以外にはごく少数のモデルしか存在していないのが現状です。
しかし、かつては様々な大型SUVが日本でも販売されており、国内メーカーのホンダからも3列シートを搭載した非常に大型のSUVがラインナップされていました。
そのクルマは、2003年に発売された「MDX」。
車名の由来は「Multi Dimension X(多目的要素を高次元に進化させた未知への可能性を持つSUV)」で、悪路走破性と居住性の快適さに加えて7人の多人数乗車を可能とした、多彩な使い勝手を実現するモデルです。
同時期にホンダが販売していたラージサイズミニバン「ラグレイト」をベースに開発されたMDXの外観デザインは、巨体を誇る動物の「サイ」をモチーフとしてSUVらしい力強さとタフさを表現したもので、ボディサイズも全長4790mm×全幅1955mm×全高1820mm、ホイールベースは2700mmと巨大そのもの。
これは当時ホンダのSUVラインナップでは最大であり、とくに2m近い全幅は狭い路地への進入を躊躇するほどでしたが、それもそのはず。MDXは主に北米市場をターゲットとしたもので、さらに海外ではホンダの高級ブランド「アキュラ」の最上級SUVとして展開されており、日本での販売を主軸に置くモデルではありませんでした。
そんなMDXのパワーユニットには、ホンダのラインナップの頂点に位置する高級セダン「レジェンド」に搭載していた3.5リッターV型6気筒エンジンと同型のものが採用され、最高出力260馬力と最大トルク35.2kgf・mを発揮。
トランスミッションは5速ATが組み合わされ、駆動方式はフルタイム式とパートタイム式の両方の長所を併せ持つホンダ独自の4WDシステム「VTM-4」となっていました。
巨大なボディに大排気量の余裕ある走りを組み合わせた余裕ある走りがアピールポイントのMDXでしたが、さすがに日本車離れした大きすぎるボディや2030kgもの車重による燃費の悪さ(10・15モードのカタログ燃費で7.8km/L)が仇となり、日本での販売は苦戦。
2006年には国内販売を終了するという、販売期間わずか3年の短命なモデルとなってしまいましたが、一方北米市場ではラグジュアリーなSUVとして高い人気を獲得したことから販売が継続されました。
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その後、完全に海外専用モデルとなったMDXは日本での使い勝手という制約から解き放たれ、世代を超える毎にますますボディサイズを拡大。
2022年に発売された現行モデルの4代目MDXでは、全長5039mm×全幅1999mm×全高1704mm、ホイールベースは2891mmにも到達し、全長5mを超えるさらに巨大なSUVとなって海の向こうの大陸を駆けています。
ホンダはすでに日本国内に見切り付けた商品開発ばかりです
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