「標識見えなかった…」の主張は通る? 日差しの影響で標識無視は違反? 朝日・西日の対策は?
日差しが眩しくて信号や道路標識を無視してしまった場合、交通違反で検挙されるのでしょうか。
うぁ…日差しで前が見えない…! その時の信号無視は違反になる?
クルマを運転していると日差しが眩しくて目を開けていられないという経験をした人も少なくないでしょう。
では、このような事情により信号や道路標識を無視してしまった場合、交通違反で検挙されるのでしょうか。
クルマを運転する時間帯によっては、朝日や西日が差し込み、眩しくて前が見えにくいときがあります。
特に日差しが信号機や道路標識にかかっていると信号の色や標識を見落としてしまう可能性も考えられます。
SNS上でも、「帰り道、西日で信号が見えなかった!危ない」という声や実際に「信号無視をしてしまった・・・」という自動車ユーザーの声が寄せられていました。
では、日差しが眩しかったために信号無視や一時不停止などの交通違反をした場合、交通違反が免除されることはあるのでしょうか。
結論から言うと、たとえ日差しがまぶしく前方が見えにくい事情があっても、信号や道路標識を見落として走行すると交通違反に該当します。
ドライバーはサンバイザーを利用して日光を遮ったり、交差点に入る前にスピードを落として安全確認をしたりと対策を講じることができるため、日差しが眩しいからといって違反をして良いことにはならないのです。
日差しが眩しかったという理由による交通事故は過去にも多数発生しており、2021年4月、広島県三次市内で乗用車のドライバーが青信号の横断歩道を渡っていた女子中学生をはねた事故では、ドライバーが「朝日がまぶしくて信号を見落とした」と説明したことが報じられました。
この事故では警察がドライバーを自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕しています。
事故を起こさない、交通違反で取り締まりを受けないためには自分で日差し対策をしなければならないといえるでしょう。