「標識見えなかった…」の主張は通る? 日差しの影響で標識無視は違反? 朝日・西日の対策は?
自分で日差し対策をしなければならないが…どうする?
具体的には、クルマのサンバイザーを活用する、サングラスをかけるといった方法が挙げられます。
2022年8月にJAFが実施した、強烈な日差しを遮る方法に関する実験では、西日対策としてサンバイザーが有効であることや、色が濃いサングラスによって眩しさを軽減できることなどが明らかになっています。
ただしサンバイザーは上方の視界を遮ってしまうデメリットがあるほか、サングラスも日陰やトンネル内では視界が悪くなると言われており、日差し対策としてはサンバイザーとサングラスの両方を組み合わせて活用したほうが良いといえます。
とはいえ、このような日差し対策をおこなっても眩しく、信号や標識が見えにくい状況は多々あるでしょう。
その場合にはスピードを落として一旦停止や徐行をした上で信号などを再確認したり、他のクルマや歩行者の動きにも注意を払うことが大切です。
また、ユーザーの中には日差し対策として通行する方向や時間帯を変えるという声もありました。
そこまでするのは面倒だと感じる人もいるかもしれませんが、事故を防止する対策として有効といえるでしょう。
そのほか、日差しを遮るために運転席や助手席の窓にサンシェードやカーテン、タオルなどを取り付けて運転している人もいます。
実はこれらの行為は道路交通法第55条第2項に規定する「乗車積載方法違反」に当たります。この違反で捕まると違反点数1点、普通車で反則金6000円が科される可能性があるため注意が必要です。
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朝日や西日などがまぶしくて信号や標識を無視すると交通違反に当たるだけでなく、大きな交通事故につながるおそれがあります。
日差しがまぶしいときにはサンバイザーやサングラスを上手く活用するほか、いつも以上に慎重な運転を心がけましょう。