眩しすぎる「フォグランプ」常に点灯はNG! 無意味に前後を照らしてない? 間違って使ってる人なぜ多い?

最近は純正で「フォグランプ」が装着されているクルマが多いのですが、正しい使い方をしていない人が多いようです。一体どのようなときに使うべきなのでしょうか。

前後のフォグランプはいつ使うもの?

 最近は純正で「フォグランプ」が装着されているクルマが増えています。その名の通り、本来は霧などの悪天候時に使用する補助灯なのですが、通常の(点灯する必要のない)夜間走行でも常時点灯している人が意外に多いようです。
 
 同じく霧のときに後方を照らす「バックフォグランプ」もありますが、これも一般道などで無意味に点灯させている人もいて、周囲からは「迷惑」「眩し過ぎる」などと不評を買っています。

フォグランプはいつ使うもの?
フォグランプはいつ使うもの?

 前後のフォグランプはどのような時に使用すべきなのでしょうか。

「道路運送車両法」で定められた保安基準によると、フォグランプ自体に装着の義務はありません。つまりあくまで任意による「補助灯(「前部霧灯」とも呼ばれます)ですが、装着する場合の基準がいくつか定められています。

 「フロントフォグランプ」に関しては、色は「白」か「淡い黄色」。複数装着する場合は同色であることやヘッドライトより高い位置への装着はNGです。

 2005年12月31日以前のクルマは、光度が1万カンデラ以下&フォグランプの中心がヘッドライトのロービームの中心よりも下、2006年以降のクルマでは光度に規定はないものの、クルマの最外側からフォグランプの最外側までが400mm以内、ロービームより低い位置への配置(0.25m~0.8m以内)、点灯を知らせるインジケーターの設置、3個以上の同時点灯はNG(4つ装着されていても2つずつの点灯切り替えはOK)、左右対称に装着と規定されています。

 一方でリアフォグランプに関しては、色は「赤」、1996年までのクルマはランプの中心が地上から1m以下&ブレーキランプから100mm以上離れていること、1996年以降はランプの上縁が地上から1m以下&ブレーキランプから100mm以上離れていること。

 ランプが1つの場合は車両の中心か右寄り、2つの場合は左右対称でブレーキランプから100mm以上離れていること、同時度装着は2つまでとなっています。

 最近ではデザインバンパー採用のため、後付けされるケースはかなり減っており、純正フォグランプを使用している人が圧倒的に増えている状態です。つまり、保安基準を満たしたメーカー純正の装備ではあるけれど、その使用方法に問題があるということです。

 またスポーツカーなどに装備されている「ドライビングランプ」と呼ばれる補助灯もあります。これもフォグランプの1種として認識されることがあるのですが、実は目的や照射パターンがかなり違います。

 ドライビングランプは装着位置こそフォグランプとほぼ同じか、それよりも若干下側に装着されていたりしますが、光軸はヘッドライトの「ロービーム」とほぼ同じ広がり方をしており、「ロービーム以上、ハイビーム未満」といった照射範囲です。

 一方のフォグランプは、奥行きはないものの左右に広がった照射パターンが特徴。目の前の視界が不良な場合や近くの障害物をすぐに認識するのには有効ですが、対向車線にまで光が拡散してしまうため、「眩しい」となるわけです。

 バックフォグも同様で、あくまで霧など光が届きにくい視界不良な状態で後続車に自車の存在を知らせるための補助灯です。

 視界不良の原因となる霧などがないのに、比較的広がった光軸かつ強い赤色ということもあり、後続車から見ると非常に目障りに感じます。

 そもそもこのフォグランプの類は、イギリスなど霧の多い地域で誕生したもので、市街地で5m先が見えないほどの濃霧が発生することの少ない日本では、余程のことがない限り点灯する必要のない補助灯だといえるでしょう。

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