セルフ式のガソリンスタンドで給油を行っている際、途中で勝手に給油が止まってしまうことがあります。
　
　これはどういうことなのでしょうか。また給油が止まってしまった場合、どうしたら良いのでしょうか。

　自分で給油する時は、給油パネルを操作してレギュラーやハイオクなどといった油種と給油量を選択。その後、ノズルをクルマの給油口に差し込んでレバーを引くことでガソリンが出てきます。

　満タンを指定した場合、給油口からガソリンが溢れることなく、給油が自動で止まります。

　これは「オートストップ機能」と呼ばれる機能によるものです。

　給油ノズルの先端には給油のための穴とは別に空気の通り道となる小さな穴が空いています。

　給油中はタンク内の空気の一部がこの小さな穴を通って外に出ていきます。

　この小さな穴の付近にセンサーが付いており、満タンになってセンサーにガソリンが触れることでオートストップ機能が作動し、給油が自動で止まるようになっています。

　しかし指定量を給油している最中に給油が止まってしまう場合があります。これはどういうことなのでしょうか。

　この状況について、とあるガソリンスタンドのホームページでは、以下のように説明しています。

「給油をしている時は給油口からガソリンタンク内のエアーが出てきています。

　エアーは主に給油口の横にエアー抜きの穴から出ますが、同時に油も押し上げます。この押し上げた燃料がノズルの先端のセンサーに反応し止まることが多いようです。

　すぐ止まる場合は、ノズルの角度を変えながら止まらずに入る向きをみつけ、給油してください。その際、レバーは全開に握ってください」

　クルマによって給油タンクや給油口の形状が異なるため、形状によってはセンサーが感知しやすく頻繁に給油が止まってしまうことも考えられます。

　その場合は前述のようにノズルの角度を少し変えたり、ノズルを差し込む角度を工夫したりすることで再び給油が可能となる他、タンク内でガソリンが波打ってノズルの先端にあるセンサーに触れてしまったり、ガソリンが泡立ったりしている場合でも給油が止まるケースがあります。

　この場合は少し時間を置いてタンク内を落ち着かせることで給油が可能ですが、ある程度給油出来ている状態で止まる場合にはそれが満タンの合図となるため継ぎ足しはしてはいけません。

※　※　※

　セルフ式ガソリンスタンドで給油する際に、すぐにカチカチと止まってしまうのは、オートストップ機能が誤作動しているかもしれません。

　タンク内を落ち着けるために少し時間を置いたり、ノズルを差し込む角度を変えたりしてみてもうまく給油できない場合は、無理せずガソリンスタンドのスタッフに相談しましょう。