瞬時に完売した“幻のワゴン”がスゴすぎる! スバル「レヴォーグ」のSTIコンプリートカーが驚愕の性能だった!?

スバルが限定車を発売すると即完売することが多いのですが、2023年1月に発表された「レヴォーグ STIスポーツ#」もそのひとつです。どのようなモデルなのか、実際に試してみました。

まさかの500台が一瞬で売り切れた!?

 2023年1月13日、スバルはステーションワゴン「レヴォーグ」のスペシャルモデルとして「STIスポーツ#」を発表し、同月26日に注文受付を開始しました。
 
「レヴォーグ STIスポーツ#」は限定500台が用意されたものの、瞬時に売り切れてしまうという、ある意味“幻のモデル”となったわけですが、今回特別に試乗することができました。

一瞬で売り切れた「レヴォーグ STIスポーツ#」
一瞬で売り切れた「レヴォーグ STIスポーツ#」

 ベースとなったモデルは2.4リッターターボ搭載の「STIスポーツR」。STIスポーツ自体はスバル/STI社(スバルテクニカインターナショナル)の共同開発で生まれたカタログモデルですが、STIスポーツ#はSTI社が独自で量産の域を超えたアップデートが施した特別モデル。

 STI社は古くから独自開発のコンプリートモデルをリリースしていますが、その最新版というわけです。

 STIスポーツ#は一体何が違うのか、もう少し細かく見ていきましょう。

 エクステリアは専用フロントグリル(漆黒メッキ加飾、ダークグレーシリカ塗装)や光物を抑えた各部のブラックコーディネイト、さらにレヴォーグ初採用となる19インチタイヤ&アルミホイールも相まって「スポーツ×プレミアム」を表現。筆者(山本シンヤ)にはこの分野で大先輩となるアルピナのような品格を感じました。

 4色のボディカラーが用意されているなか、専用色「オフショアブルー・メタリック」が加飾とのバランスがもっとも整っているように感じました。

 インテリアは、カタログモデルの「STIスポーツ/STIスポーツR」がボルドー内装なのに対して、STIスポーツ#は「ブラックのモノトーン×シルバーステッチ」の専用コーディネイトに加えて、レヴォーグ唯一となるレカロシート(電動式)を採用。

 エクステリア同様、華やかさやインパクトよりも「余裕」「落ち着き」を感じさせる室内空間に仕上がっています。

 ちなみに見た目の変化だけでなく、専用制振剤(スペアタイヤパン/リアカーゴスペース)による静粛性アップも施されているのですが、個人的には、そこまでこだわるならばオーディオにもこだわってほしかったなとも思いました。

 メカニズムはフットワーク系のアップデートが中心です。フルインナーフレーム構造のSGP(スバルグローバルプラットフォーム)の実力をより引き立たせるべく、独自理論のフレキシブル系補剛アイテムを適材適所に追加しています。

 車体に適度なテンションをかけ応答性を高める「フレキシブルドロースティフナー(フロント/リア)」に加えて、フレキシブルタワーバーの進化版「フレキシブルドロータワーバー」を採用。

 左右をピロボールで繋ぎ、外圧を適度にいなす構造のフレキシブルタワーバーにドロー機能(=車体に適度なテンションをかける)をプラスすることで、快適性を犠牲にすることなくハンドリング精度を更に引き上げています。

 ちなみにフレキシブルドロータワーバーは5代目「レガシィ」用としてひっそり設定されていましたが、STIスポーツ#から本格採用されたようです。

 サスペンションはZF製電子制御可変ダンパーを含めて変更はありませんが、タイヤは225/40R19サイズのミシュラン・パイロットスポーツ5とアルミホイールはBBS製鍛造を装着。

 ちなみにBBS製鍛造アルミホイールは、デザインこそ市販されているRE-V7ですが、何とSTIスポーツ#に合わせて剛性バランス最適化した専用品です。

 また、カタログには記載されていませんが、湾曲タイロットエンド(しなりを利用して操舵に対する挙動をマイルド&無駄のない動きにする)、リアサブフレームフロントブッシュの締結ボルト大経化(サブフレーム取り付け剛性の前後バランス変更で応答性、ステアリング手ごたえ向上)など、細部までこだわりの調整がおこなわれています。

 パワートレインはノーマルに準じており、SPT(スバル・パフォーマンス・トランスミッション)にオイルクーラーをプラス。サーキット走行を始めとする極限走行でも安心・信頼が高められています。

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1件のコメント

  1. スバル車フロントオ-バ-ハングが他車より長いこと頭に入れて駐車してね

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