ボンネットの「謎の穴」なぜ必要? スバル最新「レヴォーグ」も設定 ダクトを設ける理由とは
クルマのボンネットに穴(ダクト)が設けられていることがあります。スバルが発表した「レヴォーグ」の特別仕様車「Smart Edition」もその1つですが、なぜ穴が必要なのでしょうか。
エアインテークの役割は?
2023年7月、スバルがステーションワゴン「レヴォーグ」に特別仕様車「Smart Edition(スマートエディション)」を設定しました。このモデルにも備わっているボンネットのダクト(穴)はどのような役割があるのでしょうか。
レヴォーグは2014年に登場したステーションワゴンです。従来展開していた「レガシィツーリングワゴン」の後継車にあたります。
水平対向エンジンに「シンメトリカルAWD」、先進運転支援システム「アイサイト」を搭載するなど、スポーティさと安全性能を両立している点が特徴です。
現行型は2020年10月に発表された2代目で、デザインの一新に加え、スバルグローバルプラットフォーム×フルインナーフレーム構造、アイサイトに3D高精度地図やGPSなどを組み合わせた「アイサイトX」を採用するなど、走行性能と安全性を高めています。
そして今回登場したスマートエディションは、レヴォーグのスタンダードグレードである1.8リッターエンジン搭載の「GT」「GT EX」をベースに、内外装の質感を向上し、価格を抑えた仕様です。
エクステリアは、ヘッドランプにブラックベゼルと光輝加飾を追加し、精悍なイメージを高めています。
インテリアは、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム、シルバーステッチ入り本革巻きステアリングを標準装備。さらに、運転席と助手席はパワーシートとなったほか、ペダルもアルミパット付きのスポーツペダルを装着しています。
価格(消費税込)はアイサイトX非搭載車が343万2000円、アイサイトX搭載車が354万2000円です。
さて、スバル車というと、今回発表されたレヴォーグSmart Editionも含め、ボンネットにダクトが開いているモデルが多い傾向にあります。なぜダクトが設けられているのでしょうか。
ボンネットのダクトは「エアインテーク」と呼ばれます。このエアインテークの主な役割はインタークーラーの冷却です。
エンジンのターボチャージャーは空気を圧縮してエンジンに送り込み、ターボの効果を高めています。
そしてこの空気を冷やすのがインタークーラーです。圧縮された空気を冷やして密度を上げることで、エンジンの効率を向上させています。
エアインテークはこのように、よりたくさんの空気をインタークーラーに送り込む役割を担っていますが、排気も含めたエンジンルーム内の換気の役割もあります。
しかしエアインテークは減少傾向にあり、国産メーカーだと既述のスバル「レヴォーグ」をはじめ「WRX S4」、日産「GT-R」、ホンダ「シビックタイプR」などが採用しているくらいです。
今後、EV(電気自動車)の普及なども予想されるため、「ハイパワー」や「スポーティー」なエンジン車ならではのエアインテークは、ますます希少な存在になっていくのかもしれません。
あってもなくてもいいのならあってほしいものの一つ
特にレガシィの後継を謳うのなら
なんかこの話題、5年に一度ぐらい聞くね。
四代目フォレスターのターボ車にフード内ダクトを採用したけど、スバル車らしくないんだよなぁ。