東京湾アクアライン「1200円」22日スタート 増え続ける交通量「値上げ&値下げ」で分散なるか

東京湾アクアラインの渋滞緩和のため、2023年7月22日から社会実験が始まります。上り線(川崎方面)の通行料金が、時間帯に応じて変わります。

13~20時1200円、20~24時600円

 東京湾アクアラインが土休日に激しく混雑することを受け、2023年7月22日から混雑緩和を目的とした社会実験が始まります。時間帯に応じて通行料金を変える料金変動制(ロードプライシング)を導入するというものです。

上り線(川崎方面)が渋滞する東京湾アクアライン(画像:NEXCO東日本)
上り線(川崎方面)が渋滞する東京湾アクアライン(画像:NEXCO東日本)

 東京湾アクアラインは、神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ延長約15kmの有料道路です。

 通行台数は、ETC車の通行料金を800円(普通車)に割り引きしている2009年から増え続けており、2009年の2万9302台(1日あたり)から10年後の2019年は4万8422台に。その後、新型コロナの影響でいったん減ったものの勢いは戻り、2022年には過去最高の5万1760台を記録しています。

 そして、この交通量の増加にあわせて目立ってきているのが渋滞です。

 2009年に267回だった渋滞も増え続け、通行台数が初めて5万台を突破した2022年は2073回に達しました。

 渋滞の携行としては、下り線(木更津方面)は土休日に多い一方、上り線(川崎方面)は平日・土休日ともに多い傾向が続いています。

 渋滞の発生ポイントは、トンネル出入口の4%勾配や立ち寄りの多い海ほたるPA、木更津金田ICの本線料金所などです。

 対策として、速度維持を意識づけるペースメーカーライトを勾配区間に設置したり、木更津金田ICの合流車線の路面標示を改良したり、AI渋滞予知を配信したりするなど、ハード・ソフトの両面から対策を進めているといいますが、今回さらに料金変動制を試験的に導入し、その効果や影響を調べます。

 対象車種はETC搭載の全車種、対象日は7月22日から2024年3月31日までの土休日、対象区間は東京湾アクアラインの上り線(木更津金田IC→川崎浮島JCT)です。

 普通車の場合、0~13時は現行と同じ800円ですが、混雑する13~20時は1200円に引き上げる一方、比較的すいている20~24時は600円に引き下げます。

 軽自動車は、0~13時640円、13~20時960円、20~24時480円。大型車は、0~13時1320円、13~20時1980円、20~24時990円です。

 なお、土休日の下り線(木更津方面)や、平日の上下線の通行料金は現行と変わりません。

 国土交通省と千葉県、NEXCO東日本は今後、料金変動制の試験導入を通じて渋滞や地域経済に与える効果を調査・分析し、料金施策の検討材料にするとしています。

【料金表】東京湾アクアライン「土休日上り」の時間帯別料金表を見る(34枚)

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